コラム
Column
椎椎間板ヘルニアで運動はいつから?スポーツ再開の目安と危険サイン
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
この記事でわかること
- ヘルニアで「絶対安静」が正解ではない理由
- 手術をしない場合のスポーツ再開までの段階の目安
- 運動を中止してすぐ受診すべき危険サイン

「ヘルニアと言われたけど、フットサルやジムはもうやめるべき?」。スポーツ好きの20〜30代の方から、桃谷の診療現場でよく伺う質問です。多くの場合やめる必要はなく、段階を踏んだ再開が基本です。
ヘルニアになったら運動は禁止?安静にしすぎない理由
強い痛みの時期を除けば、長期間の絶対安静はすすめられません。腰椎椎間板ヘルニアで飛び出した部分の多くは自然に小さくなると報告されています。複数の研究をまとめた解析では、脱出型の70%、遊離型の96%に自然退縮がみられました。
つまり、多くの方は手術をせずに回復を目指せます。動かない期間が長いほど筋力と体力が落ち、復帰はむしろ遠のきます。『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)』でも、保存的治療は重要な柱です。

スポーツ再開までの段階の目安は?
再開は「痛みとしびれの落ち着き具合」に合わせて進めるのが基本です。週数だけで決めず、体の反応を見ながら進めます。流れは次の通りです。
- 痛みが強い時期:競技は中断し、日常生活の範囲で動きます。痛みのない姿勢・動作を確認する時期です。
- 痛みが落ち着いてきたら:ウォーキングや軽い体幹トレーニングから再開します。足のしびれが増えないことが条件です。
- 日常で症状がほぼ消えたら:ジョギングやフォーム練習など基礎動作へ。ジャンプ・接触プレー・重量挙上は最後に戻します。

進むペースには個人差があるため、必ず医師・理学療法士とご相談ください。一方で、次は緊急のサインです。足の力が入りにくくなり進行する、尿が出にくい・漏れる、お尻まわりがしびれる。運動を中止し、すぐに受診してください。
当院でのスポーツ復帰サポート
当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察や注射を、理学療法士はリハビリを、同じエコー画像で確認しながら進めます。だから復帰の判断にずれが生じにくいのです。
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。腰に負担をかけるフォームの癖まで確認し、再発しにくい体づくりを目指します。当院のスポーツ整形外科で復帰を一緒に計画しましょう。

好きなスポーツを諦めてほしくない、というのが正直な気持ちです。ヘルニアでも、段階を踏めば競技に戻れる方は多くいらっしゃいます。まずは一緒に確認させてください。
よくある質問(FAQ)
筋トレ(ウエイトトレーニング)はいつから再開できますか?
高重量のスクワットなどは腰への負担が大きく、最後に戻す種目です。軽い負荷でフォームを確認後、少しずつ上げましょう。
運動して悪化することはありませんか?
運動後に足の痛みやしびれが強くなるなら、段階が早すぎるサインです。一段階戻して様子を見ましょう。足の脱力や排尿の異常が出たら、すぐ受診してください。
再発を防ぐにはどうすればいいですか?
体幹・股関節まわりの筋力と、前かがみ動作の癖の見直しが大切です。当院のリハビリテーション科で再発予防の運動療法を行っています。
まとめ
腰椎椎間板ヘルニアと診断されても、多くの場合スポーツを諦める必要はありません。症状に合わせて段階的に再開し、危険サインだけは見逃さないでください。天王寺区・桃谷で復帰に迷ったら、お気軽にご相談ください。
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参考文献
- Chiu CC, et al. The probability of spontaneous regression of lumbar herniated disc: a systematic review. Clin Rehabil. 2015;29(2):184-195.
- 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会(監修)『腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版)』. 南江堂. 2021. 第1章(疫学・自然経過)・第4章(治療)CQ3. Mindsガイドラインライブラリ
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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