コラム
Column
痛いのに練習を続けて大丈夫?休むのは早く戻るための戦略です
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
この記事でわかること
- 痛みを我慢して続けると、どうなるのか
- 「休む=早く戻るための戦略」という考え方
- 練習を全部止めずに続ける方法があること
「ここで休んだらレギュラーを外される」「みんな頑張っているのに自分だけ休めない」。夏の練習で痛みを感じても、そう思って我慢していませんか。天王寺区の当院にも、痛みを長く我慢してから来る中高生が少なくありません。でも、休むことは決して負けではない。むしろ、早く戻るための一番の近道です。
痛みを我慢して続けると、どうなる?
軽い炎症で済んだはずの痛みが、長期離脱につながることがあります。オスグッド病やシーバー病、シンスプリントといった使いすぎの障害は、痛み始めの初期に休めば回復も早いとされています。問題は、我慢して続けたとき。炎症が悪化したり、疲労骨折や成長軟骨(骨端線)の損傷に進んだりすることもあります。そうなると、数週間から数か月の休養が必要です。
「あのとき少し休んでいれば」と後悔するより、痛みが軽いうちに手を打つほうが、結果的にプレーできる時間は長くなります。

「休む=早く戻る戦略」って、どういうこと?
痛みの原因を早く取り除けば、それだけ早く元のレベルに戻れる、ということです。「休む」とは、必ずしも「全部やめる」ことではありません。
- 痛む動作だけを休み、無理のない範囲で痛くない練習やトレーニングは続ける
- フォームを見直して、体の一か所への負担を減らす
- 休養日を週に2日ほどつくり、体を回復させる
- 一つの競技だけに偏らず、いろいろな動きを取り入れる

成長期に一つの競技へ早く専念しすぎると、使いすぎのケガのリスクが高まることが複数の研究で示されています(Jayanthi, 2015)。休み方を工夫すれば、大会前の大事な時期でも、体を守りながら練習を続けられることが多いのです。
すぐに相談してほしいサイン
- 練習を休んでも、数日たっても痛みが引かない
- 痛む場所が腫れている・熱を持っている
- プレー中だけでなく、日常生活でも痛む
無理をせず、早めに整形外科で状態を確認してください。
当院での治療について
使いすぎの障害は、痛み始めの初期にはレントゲンで異常が写らないことがよくあります。そこで頼りになるのがエコー(超音波)。当院では、医師と理学療法士がともにエコーで腱や成長軟骨の状態を確認します。炎症の腫れや血流の変化をその場で映せるので、「まだ大丈夫か」「今は休むべきか」を根拠をもって判断できます。所見は診察室とリハビリ室で共有。方針のずれが生じにくい体制です。
担当の理学療法士はこう話します。「痛みが引いた後に一番聞かれるのが、いつ戻していいか、です。動作のチェックとエコーでの回復確認を組み合わせて、再発しにくい戻し方を一緒に決めます。焦らず、でも遠回りしすぎないように進めましょう」
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。スポーツ整形外科の診療ページとリハビリテーションのページもご覧ください。

好きな競技を長く続けてほしい、というのが正直な気持ちです。痛みは体からのサイン。我慢して押し切るより、一度立ち止まったほうが早く戻れることが多いです。一緒に作戦を立てましょう。
よくある質問
大会が近いので、休みたくありません。どうすればいいですか?
全部を休む必要はないことが多いです。痛む動作だけを控え、無理のない範囲で痛くない練習を続ける方法があります。まず状態を確認し、大会に向けた現実的な調整を一緒に考えましょう。
湿布やストレッチでしのげば、受診しなくても大丈夫ですか?
軽い張り程度なら経過をみてもよいですが、休んでも数日痛みが続く・腫れがある場合は、疲労骨折などが隠れていることがあります。エコーで確認しておくと安心です。
痛みが消えたら、すぐ元の練習量に戻していいですか?
急に戻すと再発しやすくなります。少しずつ量を増やしながら、体の反応を確かめるのが安全です。当院では動作とエコーで回復を確認しながら、段階的な復帰プランをご提案します。
まとめ
スポーツの痛みを我慢して続けると、かえって長い離脱につながります。休むのは負けではなく、早く戻るための戦略。全部を止めなくても、痛む動作を控え、フォームや練習量を工夫すれば、無理のない範囲で続けられることも多いです。天王寺区・桃谷駅近くの桃谷うすい整形外科は、エコーとリハビリで、あなたが競技を長く続けられるようサポートします。
参考文献
- Jayanthi NA, et al. Sports-Specialized Intensive Training and the Risk of Injury in Young Athletes: A Clinical Case-Control Study. Am J Sports Med. 2015;43(4):794-801.
- スポーツ庁「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」2018.(週2日以上の休養日)
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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