コラム
Column
シンスプリントかも?部活の子のすねの痛みと疲労骨折の見分け方
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、すねの内側が広い範囲で痛む、成長期に多い使いすぎの障害です。狭い一点の強い痛みは疲労骨折を疑います。
この記事でわかること
- シンスプリントと脛骨疲労骨折を「痛む範囲」で見分けるポイント
- レントゲンで「異常なし」でも安心できない理由
- 保護者が気づきたい受診のサイン
「部活を頑張る子が、すねの内側を痛がる」。新人戦や駅伝が近づく秋、桃谷駅周辺の保護者の方からもよくうかがう相談です。多くはシンスプリントですが、まれに疲労骨折が隠れており、見分けが大切です。
子どものシンスプリントとは?疲労骨折とどう違う?
シンスプリントは、すねの内側の骨膜が繰り返す衝撃で炎症を起こした状態で、正式には脛骨過労性骨膜炎といいます。練習量が急に増える時期や、走る・跳ぶ動作が多い競技で起こりやすい障害です。
多くは、すねの内側に沿って5cm以上の広い範囲がじんわり痛みます。一方、指1本で押せる5cm未満の一点が強く痛む、練習を重ねるほど痛みが増す場合は疲労骨折を疑います。「一番痛いところを指でさして」と聞くと範囲がつかめます。夜も痛む、腫れがある場合は注意が必要です。

レントゲンで異常なしでも安心できないのはなぜ?
初期のシンスプリントや疲労骨折は、レントゲンに写らないことが多いからです。シンスプリントはレントゲンでは正常に写ります。
初期の疲労骨折も、骨に変化が現れるまで数週間かかるため、最初のレントゲンでは「異常なし」となることが珍しくありません。ここで安心して練習を続けると、疲労骨折が進むことがあります。骨や周囲の変化を早くとらえるにはMRIが役立ちます。「異常なし=問題なし」ではなく、痛みが続くなら経過を追うことが大切です。

桃谷うすい整形外科でのシンスプリントの検査とリハビリ
当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察をエコーで確認しながら行い、理学療法士もリハビリの中でエコーを使って筋肉や腱の状態を確認します。「どこに負担がかかっているか」を医師とPTが共通の情報として持つことで、診察室とリハビリ室の間に方針のずれが生じにくい体制をとっています。
エコーはその場で足を動かしながら軟部組織を確認でき、他の原因を見分ける手がかりになります。ただしエコーだけで疲労骨折を確定できるわけではないため、疑わしいときはMRIと組み合わせて判断します。全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。痛みが強い時期は練習量を調整し、ふくらはぎの柔軟性や体の使い方を整えて復帰を目指します。
担当の理学療法士はこう話します。「エコーをリハビリに使う理由は、見えないものを見えるようにするためです。どこが弱くて、どこに負担がかかっているかを患者さんと一緒に画面で確認しながら進めると、なぜこの運動が必要なのかが伝わりやすくなります。納得して取り組んでもらえると、回復のスピードも変わってくると感じています」

痛みを我慢して続けると、復帰がかえって遠のくことがあります。休むことも大切な治療です。お子さんのすねの痛みが続くときは、早めに一度ご相談ください。
よくある質問(FAQ)
痛みが軽く範囲が広ければ量を減らして続けられることもありますが、一点が強く痛む・練習ごとに悪化する場合は休ませて受診してください。
レントゲンで異常なしなら大丈夫ですか?
初期の疲労骨折はレントゲンに写らないことがあります。痛みが続くなら、時間をおいて再検査やMRIで確認することがあります。
成長痛とは違いますか?
成長痛は夜に痛がり朝は元気なことが多く、場所も一定しません。すねの内側が運動時に決まって痛む場合はシンスプリントなどを考えます。当院のリハビリテーションもご覧ください。
まとめ
子どものすねの痛みは、範囲が広ければシンスプリント、狭い一点なら疲労骨折を疑います。初期はレントゲンに写らないことがあり、「異常なし」でも痛みが続くなら油断できません。天王寺区・桃谷駅の桃谷うすい整形外科では、エコーやリハビリでお子さんの状態を見極め、安全な復帰を支えます。お気軽にご相談ください。
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参考文献
- Larson A, McClure CJ, May T, Oh R. Medial Tibial Stress Syndrome. StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2025.
- Saad MA, et al. Medial Tibial Stress Syndrome: A Scoping Review of Epidemiology, Biomechanics, and Risk Factors. Cureus. 2025;17(3):e81463.
- Menéndez C, et al. Medial Tibial Stress Syndrome in Novice and Recreational Runners: A Systematic Review. Int J Environ Res Public Health. 2020;17(20):7457.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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