コラム
Column
ばね指とは?PC作業で指が引っかかる40代が知るべき原因と治療法
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
この記事でわかること
- ばね指がデスクワーカーに起こりやすい理由
- 指の引っかかり・朝のこわばりで受診すべき目安
- 当院での保存療法から手術まで、治療の選択肢

朝起きたとき、指が曲がったまま伸びない。そんな経験はありませんか。PCのキーボードやスマートフォンを長時間使う40代に多い「ばね指」は、放置すると日常業務に支障をきたします。
ばね指はなぜ起こる?デスクワーカーが注意すべき理由
ばね指(弾発指・ばね指(腱鞘炎の一種))は、指を動かす腱(けん)を包む「腱鞘(けんしょう)」が炎症・肥厚することで、腱がひっかかる状態です。
デスクワーカーが発症しやすい理由は、指を反復して同じ動作で使い続けることにあります。キーボード・マウス操作で指を酷使すると、腱鞘への小さな負担が蓄積されます。PubMedに掲載されたJAMA(2022年)の総説によると、ばね指は一般人口の約2%に発症し、糖尿病のある方では20%にのぼると報告されています。

当院でも「最初は朝だけ引っかかる感じだったが、だんだん昼間も気になるようになった」と来院される40代の会社員の方が多くいらっしゃいます。
ばね指のセルフチェック——この症状があれば受診を
- 朝起きたとき、指が曲がったまま(または伸びたまま)固まっている
- 指を曲げ伸ばしするとき「ガクッ」と引っかかる感覚がある
- 指の付け根に押すと痛いしこりがある

2つ以上に当てはまれば、受診のサインです
進行すると、指が固定されて動かせなくなる「ロック現象」が起こります。業務に支障が出る前に受診してください。
当院でのばね指の治療について
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。
当院では、エコー(超音波)を用いて腱と腱鞘の状態をリアルタイムで確認し、炎症の程度・部位を正確に把握したうえで治療方針を決定します。
保存療法(手術をしない治療)
- 安静・テーピング・指の使い方の修正
- エコーガイド下腱鞘内注射(ステロイド):炎症を直接抑える。Orthopedic Clinics of North America(2015年)でも保存療法の一つとして取り上げられています
- 理学療法士によるリハビリテーション

保存療法で改善しない場合や再発を繰り返す場合は、日帰りでできる腱鞘切開術(A1プーリーリリース)を検討します。手術も当院で対応可能ですので、まずはご相談ください。
よくあるご質問(FAQ)
軽症であれば安静とストレッチで改善することがあります。ただし中等度以上では悪化しやすいため、症状が2週間以上続く場合は受診をお勧めします。
一般的に同一部位への注射は2〜3回が目安とされています。効果が得られない場合や再発が続く場合は手術の適応を検討します。
状態によりますが、多くの場合、業務を大幅に制限せず治療を継続できます。当院の理学療法士が業務内容に合わせた指の使い方・ストレッチ指導を行います。
親指・中指・薬指に多いですが、すべての指に起こりえます。複数の指に同時に発症することもあります。
まとめ
ばね指は、PCやスマートフォンを日常的に使う40代のデスクワーカーに起こりやすい疾患です。「引っかかる」「朝だけこわばる」という初期症状を見逃さず、早めに受診することで保存療法での改善が期待できます。
天王寺区・桃谷駅周辺でばね指にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
この症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
- Currie KB, Tadisina KK, Mackinnon SE. Common Hand Conditions: A Review. JAMA. 2022;327(24):2434-2445.
- Giugale JM, Fowler JR. Trigger Finger: Adult and Pediatric Treatment Strategies. Orthop Clin North Am. 2015;46(4):561-9.
- 日本手外科学会
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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