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コラム

Column

2026年7月3日

膝が痛い40代女性へ|立ち仕事・家事で悪化する膝痛の原因と受診サイン

こんにちは、桃谷うすい整形外科です。

「立ち仕事だから膝が痛いのは仕方ない」「子育てや家事で忙しくて、自分のことは後回しになってしまっている」そんなふうに話してくださる40代の女性が、当院にはよくいらっしゃいます。でも、痛みを我慢しながら動き続けることで、膝への負担は少しずつ積み重なっていきます。

この記事でわかること

  • 40代女性に膝痛が起きやすい理由(ホルモン変化と筋力低下)
  • 仕事・家事の合間にできるセルフケアの具体的な方法
  • 「そろそろ受診すべきか」を判断する目安
この記事でわかる40代の膝痛の原因

立ち仕事の途中、ふと膝がズキズキする。夕方になると膝が重だるくて、帰宅後は椅子から立つのがつらい。そんな経験が増えてきていませんか。40代はまだ「膝が悪い年齢」とは思いにくいため、我慢してしまう方が少なくありません。しかし、この時期に適切なケアを始めることが、将来の膝の状態を大きく左右します。

なぜ40代女性は膝が痛くなりやすいのか?

40代女性の膝痛には、大きく2つの原因があります。

エストロゲン(女性ホルモン)の低下

40代に入ると卵巣機能が徐々に低下し、エストロゲン分泌量が減少します。エストロゲンは軟骨の代謝を助ける働きを持つため、分泌が減ると膝関節の軟骨がダメージを受けやすくなります。これは、閉経前後の女性に変形性膝関節症が急増する背景の一つです。

太ももの前面(大腿四頭筋)の筋力低下

膝関節はこの筋肉で支えられています。30代後半から少しずつ筋肉量の減少が始まり、立ち仕事や家事は同じ姿勢の繰り返しが多く、筋力維持には不十分なことが多いです。この2つが重なるのが40代女性であり、今が対策の好機です。

なぜ40代女性は膝が痛くなりやすいのか?

こんな症状はありませんか?セルフチェック

  • 朝、膝がこわばって動き出しにくい
  • 立ち仕事の後半から膝が重だるくなる
  • 階段の上り下りで膝の前面や内側が痛む
  • しゃがんだり正座をすると膝に違和感がある
  • 膝が腫れている、または熱を持っている感じがある

2つ以上当てはまる場合、膝関節の疾患が関与している可能性があります。「まだ我慢できる」と感じていても、症状が慢性化する前の受診をお勧めします。

仕事・家事の合間にできるセルフケア3つ

症状が軽度な場合、以下のセルフケアが膝への負担を減らすことに役立ちます。いずれも痛みが出ない範囲で行ってください。

① 太もも前面の強化(椅子座位でのレッグエクステンション)

椅子に座り、膝をゆっくり伸ばして5秒キープ、ゆっくり下ろす。左右各10回を1日2セット。大腿四頭筋を鍛えることで、膝関節への衝撃吸収力を高めます。

② 休憩中の膝周りのストレッチ

太もも前面(大腿四頭筋)と後面(ハムストリングス)を各20〜30秒伸ばす。筋肉の柔軟性を保つことで、膝への衝撃が和らぎます。無理のない範囲で継続することが大切です。

③ 体重管理と靴の見直し

体重1kgの増加は膝への荷重を約3〜4kg増やすとされています。また、かかとのすり減った靴は膝のアライメント(骨の並び)を崩します。クッション性のある靴への交換も検討してください。

桃谷うすい整形外科での治療はどのように進む?

全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。

当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察・注射をエコーで確認しながら行い、理学療法士もリハビリの中でエコーを使って筋肉や腱の状態を確認します。

担当の理学療法士はこう話します。「エコーをリハビリに使う理由は、見えないものを見えるようにするためです。どこが弱くて、どこに負担がかかっているかを患者さんと一緒に画面で確認しながら進めると、なぜこの運動が必要なのかが伝わりやすくなります。納得して取り組んでもらえると、回復のスピードも変わってくると感じています」

「どこに炎症があるか」「どの筋肉が弱いか」を医師とPTが共通の情報として持つことで、診察室とリハビリ室の間に方針のずれが生じにくい体制をとっています。「レントゲンで異常なし」と言われた場合でも、エコーで初めてわかる変化があります。

大腿四頭筋の強化・膝周囲の柔軟性改善に加え、立ち仕事での姿勢や荷重のかけ方など、生活の中でできる対策を一緒に考えます。症状に応じてヒアルロン酸注射なども対応しています。

当院のリハビリテーションについて詳しくはこちら

理学療法士 瀬尾 真矢

お仕事や家事で忙しい方ほど、自分の痛みを後回しにしてしまいがちです。でも、早めに動き方の癖や筋力のバランスを確認することで、今より楽に動けるようになることが多いです。一人で抱え込まず、ぜひ一緒に考えさせてください。

受診の目安は「2週間以上痛みが続く」「安静時にも痛む」「膝が腫れている」のいずれか一つでも当てはまる場合です。天王寺区・桃谷駅周辺にお住まいの方はお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q
40代での膝痛は変形性膝関節症ですか?
A

40代での膝痛の原因は変形性膝関節症だけではありません。半月板の損傷、滑液包炎、腸脛靭帯炎など様々な原因が考えられます。正確な診断にはX線・エコーによる検査が必要です。まずは受診して原因を確認することをお勧めします。

Q
痛みがあっても運動はしていいですか?
A

痛みの程度によります。軽度の鈍痛であれば、適切な運動療法は症状の改善に有効とされています。日本整形外科学会のガイドラインでも運動療法は推奨されていますが、強い痛みや腫れがある場合は運動を中断して受診してください。

Q
湿布や市販薬で様子を見てもいいですか?
A

短期間(1〜2週間程度)の使用であれば、炎症の抑制に一定の効果が期待されます。ただし、痛みが続く場合は根本原因が解決されていない可能性があります。2週間以上改善しない場合は受診をお勧めします。

まとめ

40代女性の膝痛は、ホルモン変化と筋力低下が重なりやすい時期に起こりやすいため、「年だから仕方ない」と放置せず、早めに対応することが大切です。セルフケアで改善しない場合は、専門的な診断と運動療法が症状の進行を抑える鍵になります。

天王寺区・桃谷駅近くで膝の痛みにお悩みの方は、桃谷うすい整形外科へお気軽にご相談ください。

参考文献

  • Fransen M, et al. Exercise for osteoarthritis of the knee: a Cochrane systematic review. Br J Sports Med. 2015;49(24):1554-7.
  • 日本整形外科学会「変形性膝関節症診療ガイドライン2023(改訂第3版)」.
  • 日本整形外科学会.

 

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

記事監修:臼井俊方

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