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コラム

Column

2026年8月28日

天気痛とは?雨や台風の前に関節痛・頭痛が出る仕組みと対策

こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

この記事でわかること

  • 天気が崩れる前に痛みが強くなる仕組み(有力な説)
  • 台風シーズンにできる天気痛への備え
  • 「天気のせい」にしないでほしい受診のサイン

「台風が近づくと、決まって頭と肩が重くなり、関節までうずき出す」。台風シーズンに入ると、天王寺区の当院でも働き世代の女性からこうした相談が増えます。周りに理解されにくく、「気のせい」と言われてつらい思いをしている方も多いのではないでしょうか。この記事では、天気痛の仕組みの考え方と、今日からできる備えをまとめます。

なぜ天気が崩れる前に痛くなる?

なぜ天気が崩れる前に痛くなる?

有力とされているのは、耳の奥(内耳)が気圧の変化を感知し、自律神経のバランスが乱れて痛みを感じやすくなる、という説です。動物実験では、気圧を下げると、内耳からの情報を受け取る神経(前庭神経核)の活動が高まることが報告されています(Sato, 2019)。「天気痛」「気象病」は正式な病名ではありませんが、痛みの訴えそのものは気のせいではない、と考えられるようになってきました。

気象と関節の痛みの関係を調べた研究のまとめでは、気圧や湿度と痛みに関連がみられたと報告されています(Wang, 2023)。ただし研究結果には幅があり、個人差も大きい領域です。気圧と痛みの基礎知識は、コラム「気圧と痛みって関係あるの?」でも解説しています。

台風シーズンにできる備えについて

台風シーズンにできる備えは?

「予測して、先回りする」が基本方針です。天気痛への対策として知られている工夫には、次のようなものがあります。

  • 耳のまわりを軽くつまんで回す・温める(内耳の血流を保つ目的で勧められています)
  • 睡眠のリズムを整え、自律神経の負担を減らす
  • 気圧予報アプリで「痛みが出やすい日」を把握し、予定や作業量を調整する
  • いつ・どんな天気で・どこが痛んだかを痛み日記に残す(受診時の大切な手がかりになります)

これらは薬のように効果が証明されたものではありませんが、生活の工夫として取り入れやすく、痛みに振り回されにくくなります。軽い運動で血流を保つことも、無理のない範囲で続けてみてください。

「天気のせい」にしないでほしいサイン

  • 関節が腫れている・熱を持っている
  • 天気に関係なく、安静にしていても痛む
  • 痛みが回を追うごとに強くなっている

関節の炎症や別の病気が隠れていることがあります。一度ご相談ください。

当院での治療について

天気痛の相談で大切なのは、「本当に天気だけの問題か」を確かめることです。当院では、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)で関節や筋肉の状態を確認します。炎症や水のたまりが「見える」ため、天気による一過性の痛みか、治療すべき変化が起きているのかを分けて考えられます。所見を共有することで、診察室とリハビリ室で方針のずれが生じにくい体制です。

担当の理学療法士はこう話します。「天気で痛みが増す方ほど、普段の血流と関節の動きの底上げが効いてくると感じています。天気の悪い日をやり過ごすだけでなく、痛みが出にくい体をつくる視点で一緒に取り組みます」

全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。リハビリテーションのページエコーを用いた診療のページもご覧ください。

理学療法士 瀬尾 真矢

「天気のせいだから仕方ない」と我慢している方ほど、体の状態を一度確認してほしいのです。痛みの出方が記録されている痛み日記は、診察の大きな助けになります。お気軽にご相談ください。

よくある質問

Q

天気痛は病院に行く意味がありますか?

A

あります。痛みの背景に関節や筋肉の問題が隠れていないかを確認できるからです。天気と痛みの記録(痛み日記)を持参いただくと、診察がスムーズになります。

Q

気圧予報アプリは本当に役立ちますか?

A

痛みを直接減らすものではありませんが、「痛みが出やすい日」を予測して予定や作業量を調整する助けになります。ご自身の痛みのパターンを知るきっかけにもなります。

Q

痛み止めでしのぐしかないのでしょうか?

A

薬は選択肢の一つですが、それだけではありません。睡眠・運動などの生活調整と、リハビリによる体づくりを組み合わせることで、天気に振り回されにくくなることを目指せます。痛みが続く場合はご相談ください。

まとめ

天気痛は正式な病名ではありませんが、内耳と自律神経が関わるとされる、気のせいではない痛みです。台風シーズンは、気圧予報と痛み日記で「予測して備える」ことが第一歩。腫れや安静時の痛みを伴うときは、天気のせいと決めつけずに受診してください。天王寺区・桃谷駅近くの桃谷うすい整形外科は、エコーとリハビリで天気に振り回されない体づくりをサポートします。

参考文献

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

記事監修:臼井俊方

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