コラム
Column
脊柱管狭窄症で歩けないのに自転車は平気なのはなぜ?歩ける距離を延ばす方法
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
腰部脊柱管狭窄症は、加齢で神経の通り道である脊柱管が狭くなり、歩くと足がしびれ、休むと回復する「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」を起こす病気です。前かがみで楽になるのが特徴です。
この記事でわかること
- なぜ歩くとしびれるのに自転車には楽に乗れるのか
- 歩ける距離を延ばすために今日からできること
- 受診・手術を考える目安と、すぐ受診すべきサイン
「少し歩くと足がしびれて休まないと進めない。でも自転車なら平気」。桃谷駅周辺にお住まいの方からもよくうかがうお悩みです。年のせいと諦めがちですが、工夫しだいで歩ける距離が延びることがあります。
脊柱管狭窄症で自転車は平気なのに歩けないのはなぜ?
姿勢によって脊柱管の広さが変わるからです。背すじを伸ばして立つ・歩くと脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されてしびれや痛みが出ます。前かがみになると脊柱管が広がり、神経のゆとりが戻って症状がやわらぎます。
自転車は前かがみの姿勢が続くため、長く乗っても平気なことが多いのです。診察でも「シルバーカーを押すと楽に歩ける」という声をよく聞きます。自分の体で起きていることがわかると、対策の意味が見えてきます。

歩ける距離を延ばすために今日からできることは?
前かがみの要素を生活に取り入れ、腰の反りをゆるめることです。しびれが出たら我慢して歩き続けず、前かがみで腰かけると回復が早まります。買い物カートやシルバーカーの活用も有効です。
- いすに座り、背中を丸めて体を前に倒すストレッチ
- あおむけで両ひざを抱え、腰を伸ばす
- ウォーキングは「休みながら」。しびれる前に腰かける
専門家の指導のもとで行う運動療法は、自己流よりも改善につながりやすいと報告されています(腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021)。無理のない範囲で続けましょう。ただし、両足のしびれや力の入りにくさ、尿が出にくい・もれるといった症状が出た場合は緊急のサインです。すぐに整形外科を受診してください。

桃谷うすい整形外科での脊柱管狭窄症の治療とリハビリ
当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察・注射をエコーで確認しながら行い、理学療法士もリハビリの中でエコーを使って筋肉や腱の状態を確認します。「どこに炎症があるか」「どの筋肉が弱いか」を医師とPTが共通の情報として持つことで、診察室とリハビリ室の間に方針のずれが生じにくい体制をとっています。
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。歩ける距離を延ばすことを目標に、症状に応じてエコーガイド下の注射やハイドロリリースも組み合わせます。
担当の理学療法士はこう話します。「エコーをリハビリに使う理由は、見えないものを見えるようにするためです。どこが弱くて、どこに負担がかかっているかを患者さんと一緒に画面で確認しながら進めると、なぜこの運動が必要なのかが伝わりやすくなります。納得して取り組んでもらえると、回復のスピードも変わってくると感じています」

「年だから歩けなくなった」と諦めてほしくないのです。狭窄症でも、姿勢や筋力の使い方を整えると歩ける距離が延びる方が多くいます。一緒に取り組みましょう。
よくある質問(FAQ)
運動すると悪化しませんか?
前かがみを取り入れた運動は多くの場合役立ちます。反対に腰を強く反らせる運動は症状が出やすいので注意します。合う運動は人により違うため、一度評価を受けると安心です。
個人差が大きく、数週間から数ヶ月かけて変化する方が多いです。効果には限りもあるため、無理なく続けながら経過をみることが大切です。
整形外科です。腰部脊柱管狭窄症の診療についてもご覧ください。しびれの原因を画像で確認し、その方に合った治療を組み立てます。
まとめ
自転車は平気なのに歩けないのは、姿勢で脊柱管の広さが変わるためです。前かがみの工夫と運動療法で歩ける距離が延びる方は少なくありません。天王寺区・桃谷駅の桃谷うすい整形外科では、エコーとリハビリで一人ひとりに合わせた治療を行っています。気になる方はお気軽にご相談ください。
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参考文献
- 日本整形外科学会・日本脊椎脊髄病学会『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン2021(改訂第2版)』2021. 保存治療(運動療法:推奨度2・エビデンス強度C).
- Chen X, et al. Clinical Effectiveness of Conservative Treatments on Lumbar Spinal Stenosis: A Network Meta-Analysis. Front Pharmacol. 2022;13:859296.
- Mo Z, et al. Exercise therapy versus surgery for lumbar spinal stenosis: A systematic review and meta-analysis. Pak J Med Sci. 2018;34(4):879-885.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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