コラム
Column
肩こりが治らない40代女性へ|デスクワークで悪化する原因とセルフケアのポイント
この記事でわかること
- デスクワーク中心の40代女性に肩こりが多い医学的な理由
- 放置すると進行するリスクと、整形外科への受診タイミング
- エコーを活用した診断とリハビリのアプローチ

「夕方になると肩が石のように固まる」「マッサージをしてもすぐ元に戻る」そんな悩みを抱える40代の方は少なくありません。天王寺区・桃谷駅近くの当院にも、デスクワーク中心の女性から毎日のようにご相談が届きます。
デスクワークで肩こりが悪化するのはなぜ?
デスクワーカーの肩こりの主な原因は、長時間の同一姿勢と上肢の筋疲労です。
PCを操作する前傾姿勢では、頭の重さ(約5〜6kg)を首の筋肉が支え続けます。この状態が続くと、首から肩をつなぐ僧帽筋(そうぼうきん)が持続的に収縮し、筋肉内の血流が低下します。
PubMedに収録された研究では、座り仕事の女性オフィスワーカーの81%が首・肩の痛みを経験しており、年齢・就業年数が増えるほど肩部の血流が有意に低下することが報告されています(Bau et al., PLoS One 2017)。また、在宅・デスクワーク中心の就労者では首・肩・腕の痛みリスクが約1.18倍高いことも、大規模コホート研究で確認されています(Bosma et al., 2023)。
スマートフォンの長時間使用、ストレスによる筋緊張、冷房による血行不良。これらが重なると、一時的な疲れが慢性的な痛みへ変わりやすくなります。

こんな症状があれば受診を検討してください
日本整形外科学会は、肩こりの背景に頸椎疾患や内臓疾患が隠れている場合があることを指摘しています。以下のうち2つ以上当てはまる場合は、一度整形外科への相談をお勧めします。
- 肩こりが2〜3週間以上続いている
- 首を動かすと痛みが強まる
- 手や指にしびれ・冷感がある
- 頭痛を週1回以上繰り返している
- マッサージや市販薬で改善しない
しびれや強い頭痛を伴う場合は、頸椎ヘルニアや胸郭出口症候群など別の疾患が関係している場合があります。
当院でのエコー診断とリハビリについて
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。
当院では診察時にエコー(超音波)を使い、筋肉・筋膜の状態をリアルタイムで確認します。「エコーを見ながら診てもらったのは初めて」とおっしゃる患者さんも多く、痛みの原因を視覚的に共有しながら治療方針を決められるのが特徴です。
必要に応じてエコーガイド下ハイドロリリース(筋膜の癒着をはがすことを目的とした治療)を行い、その後は理学療法士による運動療法・姿勢改善指導で、肩こりの原因にアプローチするリハビリをご提供しています。
この症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
はい、対応しています。原因が筋肉・骨・神経のどこにあるかをエコーで確認し、適切な治療を提案します。
生理食塩水等を筋膜に注射し、癒着をはがすことを目的とした治療です。「注射で肩こりが治る」というものではなく、その後のリハビリと組み合わせることで効果が高まります。
1時間に1回を目安に立ち上がり、肩甲骨を動かす軽いストレッチを行うことが推奨されています。すでに痛みがある方は無理のない範囲で行ってください。
軽度であれば一時的な緩和に役立つ場合があります。ただし2週間以上続く場合やしびれを伴う場合は、原因の確認のために受診をお勧めします。
まとめ
デスクワーク中心の40代女性の肩こりは、長時間の同一姿勢による僧帽筋の血行不良が主な原因です。しびれや頭痛を伴う場合、または2〜3週間以上改善しない場合は、整形外科への受診をお勧めします。
桃谷駅近くの当院では、エコー診断と理学療法士のリハビリで肩こりの原因にアプローチしています。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
関連動画
参考文献
- Bau JG, et al. Correlations of Neck/Shoulder Perfusion Characteristics and Pain Symptoms of the Female Office Workers with Sedentary Lifestyle. PLoS One. 2017;12(1):e0169318.
- Bosma E, et al. The longitudinal association between working from home and musculoskeletal pain during the COVID-19 pandemic. Int Arch Occup Environ Health. 2023;96(4):521-535.
- 日本整形外科学会. 「肩こり」.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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