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コラム

Column

2025年1月19日

CT画像は何が見える?CTについて解説

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

今回は、レントゲンに続いて、医療の現場でよく使われる検査が「CT(Computed Tomography)」です。レントゲンよりも細かく、立体的に体の中を撮影することができるため、さまざまな病気の診断や治療方針を立てるうえで役立ちます。今回は、CTがどんな検査で、どのようなところが得意なのかをご紹介します。

CTとは?(簡単に)

CTはX線を利用して、身体を輪切りのように撮影する検査です。

  • 撮影した画像をコンピュータで再構成し、断面図として見ることができます。
  • レントゲンではわからない、より奥の細かい構造や立体的な形状を把握しやすいのが特徴です。
  • 造影剤を使うことで、血管や組織の状態をさらに詳しく映し出すことも可能です。

CT画像では何が見えるの?

  1. 骨や関節の詳細な状態
     レントゲンより立体的で細かい骨折ラインや骨の変形を確認でき、複雑な骨折の程度を把握する 
     のに適しています。
  2. 内臓や血管の形状
     肺や肝臓、腎臓、心臓といった主要な臓器を断層画像で観察でき、腫瘍や炎症、血管の狭窄など
     を発見しやすくなります。
  3. 脳や頭蓋内の出血・骨病変
     頭部CTでは脳出血や脳梗塞の一部、頭蓋骨の骨折などを早期に発見可能です。
  4. 急性期の外傷・病態の把握
     交通事故などによる大きな外傷や腹部内臓損傷の有無を短時間で評価できるため、救急医療では
     非常に重要です。

CTで診断がつきにくいもの

CTは多くの情報が得られる検査ですが、以下のようなケースでは診断が難しいこともあります。

  • 軟部組織の小さな断裂や炎症
     筋肉・腱・靱帯の細やかな損傷(肉離れや腱板断裂など)は、CTよりもMRIのほうが診断に適しています。
  • 微細な神経の変化
     神経の炎症や圧迫などの状態は、MRIのほうが描出能力に優れています。
  • 機能的な異常
     CTは形状を把握するには優れていますが、筋肉や関節が「どのように動いているのか」といった
     機能的情報は得られません。

その時には何を検査すれば良いか?

CTだけでははっきりと診断できない場合、以下のような検査が組み合わされることが多いです。

  1. MRI(磁気共鳴画像)
     軟部組織(筋肉・腱・靱帯・神経)の異常を捉えるのに優れており、腫瘍や炎症の評価にも向い
     ています。
  2. エコー(超音波検査)
     比較的浅い部位の筋肉・腱・血流をリアルタイムで観察でき、動きながらの状態も確認しやすい
     です。
  3. レントゲン
     骨折や関節の変形など、基本的な骨の状態を簡単に把握するには依然として有用です。
  4. 内視鏡検査
     消化器系(胃や大腸など)の粘膜や病変を直接確認できるため、組織を採取(生検)して詳しい  
     検査も可能です。

まとめ

CTは、身体を断層撮影できるため、レントゲンでは見づらかった立体的な骨折や臓器の病変を詳しく調べるのに適した検査です。特に救急での重症外傷から、腫瘍の有無や内臓の状態まで、多岐にわたり医療の現場で活躍しています。ただし、筋肉や腱・神経といった軟部組織のトラブル、機能的な異常などは、MRIや超音波など別の検査のほうが得意です。自分の症状や目的に合った検査を受けることで、より正確な診断と適切な治療方針を立てることができます。

レントゲンは何が写る?レントゲンで見れるものを解説

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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