コラム
Column
坐骨神経痛の原因は見分けられる?デスクワークで座るとお尻から足がしびれる方へ
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です。
坐骨神経痛は病名ではなく、お尻から太ももの裏、ふくらはぎにかけて出る痛みやしびれを指す症状の名前です。
この記事でわかること
- 坐骨神経痛を起こす病気の種類
- 座ると悪化するときに観察したい手がかり
- 様子見をせず受診したほうがよいサイン
「会議が続くとお尻から足がしびれる」。そんなデスクワークの方へ、原因の見分け方を整理します。

坐骨神経痛は病名ではない?
坐骨神経痛は、腰からお尻を通って足へ向かう坐骨神経のどこかが刺激されて起こる症状です。原因は腰だけとは限りません。

座ると悪化するのはどのタイプ?
長く座るとお尻の奥がつらくなるのは、深殿部症候群でよく見られる症状です。お尻の奥の筋肉の間で神経が締めつけられ、座ると痛むことがあります。ただ、腰が原因のことも。
ほかの場面の変化もメモしておきましょう。
- 重いものを持つと強まる → ヘルニアで見られることがある
- 立つ・歩くと強まり、座る・前かがみで和らぐ → 脊柱管狭窄症の特徴
- お尻の奥を押すと足へ響く → 深殿部症候群で見られることがある
セルフチェックで原因は確定できますか?
確定はできません。
膝を伸ばしたまま脚を持ち上げる検査(下肢伸展挙上試験)も、単独では診断を決めにくいとされています。感覚や筋力の検査、レントゲンやMRIなどの画像検査を組み合わせて診断します。

すぐ受診したほうがよいのはどんなとき?
次の症状は、日本整形外科学会の資料や『腰痛診療ガイドライン2019』で注意が必要とされています。
すぐに受診(夜間・休日は救急外来へ)
- 尿が出にくい、便が漏れるなど排尿・排便の異常が新たに出た
- 足に力が入らなくなってきた
早めに受診
- しびれが広い範囲に広がる
- 発熱や体重減少がある、安静にしていても強く痛む
桃谷うすい整形外科ではどう調べますか?
当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察や注射を、理学療法士はリハビリをエコーで確かめながら進めるので、方針のずれが生じにくい体制です。
お尻の奥の筋肉や神経のまわりも、動かしながら確認します。必要に応じて、筋膜の癒着をはがすことを目的としたハイドロリリースも検討します。
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。座り方や休憩の取り方も、リハビリテーションで一緒に見直します。

原因によって楽な姿勢は違います。仕事を続けながら工夫できることもあるので、まずは一度、状態を一緒に確認させてください。
よくある質問
整形外科です。腰とお尻の奥の両方を調べられます。
椎間板の膨らみがあっても、症状がなければ多くの場合は問題ないとされています。症状と画像をあわせて判断します。
同じ姿勢を続けず、こまめに立ち上がりましょう。しびれが強まる姿勢は無理に続けないでください。
腰やお尻から足の症状が気になる方は、椎間板ヘルニア・坐骨神経痛のコラム一覧もご覧ください。
まとめ
坐骨神経痛は症状の名前で、原因によって強まる場面が違います。観察した手がかりを持って受診すると、原因を絞り込みやすくなります。
天王寺区・桃谷駅周辺でお困りの方は、Web予約から診察をご予約ください。
参考文献
- 日本整形外科学会. 「整形外科シリーズ2 腰椎椎間板ヘルニア」. 2024. https://www.joa.or.jp/public/sick/pdf/MO0007DKA.pdf
- 日本整形外科学会. 「整形外科シリーズ8 腰部脊柱管狭窄症」. 2024. https://www.joa.or.jp/public/sick/pdf/MO0013CKA.pdf
- 日本整形外科学会・日本腰痛学会 監修. 『腰痛診療ガイドライン2019(改訂第2版)』. 南江堂, 2019. Background Question 1・Background Question 7(表1 red flags). https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00498/
- van der Windt DA, Simons E, Riphagen II, et al. Physical examination for lumbar radiculopathy due to disc herniation in patients with low-back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2010;(2):CD007431.
- Martin HD, Reddy M, Gómez-Hoyos J. Deep gluteal syndrome. J Hip Preserv Surg. 2015;2(2):99-107.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井 俊方(桃谷うすい整形外科 院長)
日本整形外科学会 専門医/認定スポーツ医/認定運動器リハビリテーション医/認定リウマチ医、日本人工関節学会 認定医、日本医師会 認定健康スポーツ医