コラム
Column
転倒して足首を捻った?60〜70代が知るべき受診サインと回復のコツ
この記事でわかること
- 高齢者の捻挫が「骨折」を伴いやすい理由
- 受診すべきサイン(すぐに病院へ行くべき状態の見分け方)
- 回復後の転倒再発を防ぐためのリハビリのポイント
散歩中の段差、雨の日の滑り、階段の踏み外し。
60〜70代になると、ちょっとした不注意で足首を捻るケースが増えます。
「歩けるから捻挫だろう」と自己判断して様子を見ていたところ、実は剥離骨折(はくりこっせつ)だったというケースが、当院ではめずらしくありません。高齢者の捻挫は、若い世代とは異なる注意が必要です。
高齢者の捻挫はなぜ骨折を伴いやすいの?
加齢とともに骨密度が低下すると、靭帯が強く引っ張られた際に靭帯の付着部の骨が剥がれる「剥離骨折」が起きやすくなります。特に閉経後の女性は骨粗鬆症の影響で骨がもろくなっているため、注意が必要です。
また、靭帯そのものも加齢により弾力が低下しており、損傷しても痛みを強く感じにくい場合があります。「大したことない」と感じても、実際には損傷が進んでいることがあります。高齢者の足関節外傷は、靭帯・骨ともに慎重な評価が求められます。(参考: 日本整形外科学会「足関節捻挫・不安定症」)

こんな症状があれば今すぐ受診を
以下の症状がある場合は、骨折の可能性があるため速やかに整形外科を受診してください。
- 足首の外側や内側に強い腫れや青あざがある
- 体重をかけると激しく痛む、または全くかけられない
- 足首の骨の出っ張り部分(外くるぶし・内くるぶし)を押すと強く痛む
- 数時間経っても腫れが引かず、むしろひどくなっている
「歩けるから大丈夫」は必ずしも正しくありません。剥離骨折でも歩ける場合があります。

整形外科での検査と治療について
当院ではレントゲンに加えて、エコー(超音波)検査で靭帯の損傷状態をリアルタイムに確認します。
「エコーで足首を詳しく見てもらったのは初めてです」とおっしゃる患者さんが多く、靭帯の状態を視覚的に確認することで、治療方針が明確になります。骨折がない場合でも、靭帯の損傷度合いによってテーピング・装具・ギプスなど、適切な固定方法を選択します。
回復後の転倒再発予防こそが大切
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。
高齢者の場合、捻挫の治療後に「また転倒しないか不安」という声をよく聞きます。当院では、足首の回復に合わせてバランストレーニングや歩き方の確認を行い、再転倒・再捻挫を予防するリハビリに力を入れています。
転倒リスクを減らすためには、足首の柔軟性・筋力・バランス感覚の3つを同時に鍛えることが効果的とされています。
よくあるご質問
判断は困難です。「歩ける」「見た目の腫れが少ない」でも剥離骨折のケースがあります。特に外くるぶし周囲の圧痛・体重がかけにくい場合は必ずレントゲンとエコーで確認しましょう。
多くの場合は手術の必要はなく、固定とリハビリで回復します。手術が必要な骨折であっても、全身状態を考慮した上で相談しますのでご安心ください。
靭帯が不完全な修復のまま癒合すると、慢性足関節不安定症になることがあります。バランストレーニングを含むリハビリで改善が期待できるため、一度ご相談ください。
まとめ
高齢者の足首捻挫は「歩けるから大丈夫」と自己判断せず、早めの受診が慢性化や転倒の繰り返しを防ぐことにつながります。
天王寺区・桃谷駅近くで、転倒後の足首の痛みにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
この症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
参考文献
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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