コラム
Column
シンスプリントは走りながら治せる?すねの内側が痛むランナーの負荷管理
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、すねの内側に沿って広い範囲が痛む使いすぎの障害です。走行距離を急に増やしたランナーに多く起こります。
この記事でわかること
- シンスプリントと疲労骨折を「痛む範囲」で見分ける方法
- 走りながら治せる段階と、休むべき段階の目安
- 秋にランニングを増量するときの負荷管理
「秋に走る距離を伸ばしたら、すねの内側が痛くなった」。桃谷駅周辺のランナーからもよくうかがう相談です。正しく向き合えば、走りながら改善を目指せることも少なくありません。
シンスプリントはなぜ起こる?すねの内側が痛む原因
すねの骨(脛骨)を包む骨膜が、繰り返す衝撃で炎症を起こした状態です。急な走行距離の増加、硬い路面、ふくらはぎの硬さなどで脛骨の内側にストレスが集中して起こります。走る「量」と体の「準備」のバランスが崩れたサインです。

走りながら治せる?休むべき?見分けるサインは
痛む範囲と経過で見当がつきます。シンスプリントは、すねの内側に沿って5cm以上の広い範囲がじんわり痛むのが特徴です。
一方、指1本で押せる5cm未満の一点が強く痛む、走るほど痛みが増す場合は脛骨の疲労骨折を疑います。疲労骨折はレントゲンでも初期は写らないことが多く、「異常なし」でも油断できません。診察では「一番痛い場所を指でさしてください」とお聞きし、範囲の広さで方針を分けています。
走りながら治す場合も、走行距離の増加は1週間に10%以内にとどめましょう。回復には個人差が大きく、数週間から数ヶ月かかることもあります。痛みが翌日に残るときは、量を落とすサインです。

桃谷うすい整形外科でのシンスプリントの治療とリハビリ
当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察をエコーで確認しながら行い、理学療法士もリハビリの中でエコーを使って筋肉や腱の状態を確認します。「どこに負担がかかっているか」を医師とPTが共通の情報として持つことで、診察室とリハビリ室の間に方針のずれが生じにくい体制をとっています。
エコーだけでシンスプリントを確定できるわけではありませんが、ふくらはぎの張りや他の原因を見分ける手がかりになります。疲労骨折が疑わしいときはMRIもご案内します。全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。ふくらはぎのストレッチや走り方の見直しで、脛骨への負担そのものを減らすことを目指します。
担当の理学療法士はこう話します。「エコーをリハビリに使う理由は、見えないものを見えるようにするためです。どこが弱くて、どこに負担がかかっているかを患者さんと一緒に画面で確認しながら進めると、なぜこの運動が必要なのかが伝わりやすくなります。納得して取り組んでもらえると、回復のスピードも変わってくると感じています」

好きなランニングを諦めてほしくない、というのが正直な気持ちです。痛みの段階を見極めれば、走りながら治せることも多いです。まずは一度、すねの状態を一緒に確認させてください。
よくある質問(FAQ)
すねが痛いですが走ってもいいですか?
痛みが軽く範囲が広い場合は、量を減らせば走りながら改善を目指せることがあります。ただし一点が強く痛む、走るほど痛むときは中止して受診してください。
どのくらいで走れるようになりますか?
個人差が大きく、数週間から数ヶ月かかることもあります。痛みの経過をみながら、段階的に距離を戻していきます。
何科を受診すればよいですか?
整形外科です。あし(下肢)の痛み・しびれの診療もご覧ください。疲労骨折との見分けを含めて確認します。
まとめ
シンスプリントは、すねの内側が広い範囲で痛む使いすぎの障害です。痛む範囲が狭い一点なら疲労骨折の疑いもあり、レントゲンで異常がなくても油断できません。天王寺区・桃谷駅の桃谷うすい整形外科では、エコーとリハビリで走りながらの回復を一緒に目指します。お気軽にご相談ください。
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参考文献
- Larson A, McClure CJ, May T, Oh R. Medial Tibial Stress Syndrome. StatPearls [Internet]. Treasure Island (FL): StatPearls Publishing; 2025.
- Menéndez C, et al. Medial Tibial Stress Syndrome in Novice and Recreational Runners: A Systematic Review. Int J Environ Res Public Health. 2020;17(20):7457.
- Franklyn M, Oakes B. Aetiology and mechanisms of injury in medial tibial stress syndrome. World J Orthop. 2015;6(8):577-589.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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