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コラム

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2026年8月7日

石灰沈着性腱板炎とは?夜中に突然、肩に激痛が走る原因と対処

こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

この記事でわかること

  • なぜ何もしていないのに、夜中に肩が激痛になるのか
  • 五十肩や骨折との違いと、今夜できる過ごし方
  • エコーで石灰の状態を確認しながら治療を選ぶ流れ

「昨日まで何ともなかったのに、夜中に突然、肩が抜けそうなほど痛くなって眠れない」。そんな経験で不安になり、桃谷駅周辺から当院を受診される40〜50代の女性は少なくありません。ぶつけた覚えもないのに起こる激痛は、石灰沈着性腱板炎(せっかいちんちゃくせいけんばんえん)の典型的なサインの一つです。

石灰沈着性腱板炎で夜中に激痛が起こる仕組みの解説図

なぜ何もしていないのに夜中に激痛が起こる?

原因は、肩を動かす腱(腱板)の中にたまったカルシウムの結晶です。この石灰が急に周囲へあふれ出すと、体がそれを溶かして吸収しようと強い炎症を起こします。この吸収の時期に、前ぶれなく激しい痛みが出るのです。

日本整形外科学会も、40〜50歳代の女性に多く、夜間に突然生じる強い痛みで始まることが多いと解説しています。石灰は時間とともにやわらかい状態から硬く変化し、やわらかい急性期ほど痛みが強く出やすいのが特徴です。

大切なのは、この激痛は「悪化」ではなく、体が石灰を処理しようとしているサインでもあるという点です。多くは急性の炎症が落ち着けば、痛みも和らいでいきます。

五十肩や骨折とどう違う?今夜できる過ごし方は?

「五十肩では?」と迷う方が多いのですが、痛みの出方が違います。五十肩は徐々に痛みと動かしにくさが進むのに対し、石灰沈着性腱板炎は誘因なく突然、激痛で始まるのが典型です。ただし、どちらも「肩が痛くて上がらない」点は共通しており、ご自身で見分けるのは簡単ではありません。レントゲンやエコーで石灰があるかどうかを確認することが、はっきりさせる決め手になります。

石灰沈着性腱板炎と五十肩の違いの比較図

激痛が強い時期の過ごし方の目安

  • 炎症が強い急性期は、無理に温めたり動かしたりせず、楽な姿勢で腕を体に添える
  • 枕やクッションで腕を支えると、夜間の痛みがやわらぐことがあります
  • 眠れないほどの痛みが続くときは、早めに整形外科へご相談ください

当院での治療について

当院の特徴は、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を使って診療にあたる点です。医師は診察や注射をエコーで確認しながら行い、理学療法士もリハビリの中で筋肉や腱の状態をエコーで確認します。石灰はエコーで白く映るため、「どこに・どのくらいの硬さであるか」を医師とPTが共通の情報として持つことで、診察室とリハビリ室の間で方針のずれが生じにくい体制をとっています。

やわらかいミルク状であれば針で吸い出す処置(エコーガイド下の穿刺)が、症状が続く慢性期には体外衝撃波などが選択肢になります。当院でも体外衝撃波を用いた治療を行っています。いずれも「必ず消える」ものではありませんが、痛みの軽減が期待されています。

担当の理学療法士はこう話します。「エコーを使う理由は、見えないものを見えるようにするためです。石灰やまわりの筋肉の状態を画面で一緒に確認しながら進めると、なぜこの運動が必要なのかが伝わりやすくなります」

全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。急性の激痛が落ち着いた後は、硬くなった肩甲骨まわりを整え、再発しにくい動きを取り戻していきます。石灰沈着性腱炎の解説ページエコーを用いた診療もご覧ください。

理学療法士 瀬尾 真矢

あまりの痛みに「肩が壊れたのでは」と怖くなる方が多いです。でも石灰の状態は画面で一緒に確認できますし、時期に合わせてやれることが必ずあります。一人で我慢せず、まずは状態を見せにきてください。

よくある質問

Q

石灰沈着性腱板炎は自然に治りますか?

A

急性の炎症が落ち着けば痛みが和らぐことは多いですが、石灰が残って再発を繰り返す場合もあります。痛みが強い、繰り返すときは、状態を確認したうえで治療方針を決めることをおすすめします。

Q

肩は冷やすほうがいいですか、温めるほうがいいですか?

A

炎症が強く熱っぽく感じる急性期は、無理に温めないほうが楽なことが多いです。時期によって適した対応は変わりますので、自己判断が不安なときはご相談ください。

Q

何科を受診すればよいですか?

A

整形外科です。肩の痛みは肩の痛みの診療ページもご参照ください。石灰の有無はレントゲンやエコーで確認できます。

まとめ

何もしていないのに夜中に肩が激痛になるとき、その正体は腱にたまった石灰の炎症かもしれません。五十肩と迷いやすいですが、画像で確認すればはっきりします。天王寺区・桃谷駅の桃谷うすい整形外科では、エコーで石灰の状態を一緒に見ながら、時期に合った治療とリハビリをご提案します。つらい肩の痛みは、我慢せずお気軽にご相談ください。

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参考文献

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

記事監修:臼井俊方

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