コラム
Column
起き上がると腰が痛いシニアへ|朝の動き方と受診目安
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です。
起き上がりの腰痛は、横になった姿勢から体を起こすときの痛みです。年齢や動作だけでは原因を決められません。
この記事でわかること
- 年のせいと片づけない痛み
- 朝の起き上がりで無理をしない工夫
- 通常の相談と救急受診の目安
「朝だけだから、そのうちよくなるだろう」。起き上がりがつらくなったときは、以前からの痛みか、新しく出た痛みかを確認しましょう。
起き上がりの痛みは年齢のせいですか?

年齢だけで説明せず、骨折などの原因も診察で確かめます。骨が弱くなっている方では、大きく転ばなくても骨折が起こることがあります。
一方、高齢というだけで骨折とはいえません。Hanらのレビューでも、単独のサインだけで判断する難しさが示されています。新しい痛み、尻もち、過去の骨折や骨粗しょう症の治療歴、ステロイドの内服などを合わせて伝えてください。
朝はどう起きて、いつ受診しますか?

勢いよく上体を起こさず、横向きになって腕で支える方法も一例です。強く痛む、ふらつく場合は、一人で無理に起きず助けを呼びましょう。日常動作が難しい新しい腰痛は早めの相談を。
強い腰や脚の痛みに、新しく尿が出にくい・漏れる、股の周りの感覚が鈍いなどが伴う場合は、予定日を待たず救急受診してください。骨折が疑われる間は、強くひねる運動を自己判断で始めないでください。
桃谷うすい整形外科ではどう相談できますか?
当院では、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)を活用しています。筋肉や腱の状態を診察とリハビリで共有し、必要な検査は症状に応じて選びます。
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。
担当の理学療法士は「エコーをリハビリに使う理由は、見えないものを見えるようにするためです」と話します。

「年だから仕方ない」と思わないでほしいのです。一緒に取り組みましょう。
よくある質問
骨の状態によっては軽い力でも起こります。転倒がないだけでは除外できません。
強く引っ張らず、痛みの少ない動作を専門職に相談してください。
長い安静が常によいとは限りません。診断後に安全な動き方を確認しましょう。
当院のリハビリテーションでは、状態に合う運動を一緒に考えます。
まとめ
新しい起き上がりの痛みは、生活への影響と一緒に相談しましょう。英国の骨粗しょう症診療ガイドライン(NOGG 2024)でも、骨折後の日常動作の指導を勧めています。
天王寺区・桃谷駅周辺でお困りの方はご相談ください。受診のご予約はすべてWEB予約からお願いいたします。
参考文献
- Han CS, et al. Red flags to screen for vertebral fracture in people presenting with low back pain. Cochrane Database Syst Rev. 2023;8:CD014461.
- National Osteoporosis Guideline Group. Clinical guideline for the prevention and treatment of osteoporosis. NOGG 2024. Section 8, 推奨4・6(日常動作指導・運動、強い推奨).
- National Institute for Health and Care Excellence. Suspected neurological conditions: recognition and referral. NG127. 2019(2023年更新). 推奨1.7.3.
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井 俊方(桃谷うすい整形外科 院長)
日本整形外科学会 専門医/認定スポーツ医/認定運動器リハビリテーション医/認定リウマチ医、日本人工関節学会 認定医、日本医師会 認定健康スポーツ医