06-4392-7077 WEB予約 W
E
B

コラム

Column

2026年8月18日

冷房で肩こりが悪化する?オフィスで働く女性のための対策と受診の目安

この記事でわかること

  • 冷房で肩こりが悪化する仕組み
  • オフィス・在宅ワークでできる冷え対策
  • 受診を考えたいサイン

「職場の冷房が強くて、夕方には肩がガチガチ」。天王寺区のオフィスや在宅で働く女性から、夏になるとこうした相談が増えます。冷房は熱中症予防に欠かせない一方で、肩こりを悪化させる一因に。この記事では、冷房で肩が固まる仕組みと、職場でできる対策をまとめます。

オフィスでできる冷え対策

なぜ冷房で肩こりがひどくなる?

冷えによる血流低下と、同じ姿勢が続くデスクワークが重なるからです。冷房で体が冷えると血管が縮み、筋肉への血流が減ります。血流が減った筋肉は硬く、こりや痛みを感じやすい状態に。そこに「風が直接当たる席」「動かない時間」が重なるのが、オフィスの肩こりの特徴です。

体の冷えと痛みの関連は、研究でも注目されています。屋外や冷蔵施設など著しい寒冷環境で働く人には、首の痛みが多いという報告です(Stjernbrandt, 2022)。オフィスの空調も、男性の体感に合わせて冷えすぎになりがちで、女性は寒さを感じやすいと報告されています(Parkinson, 2021)。「自分が寒がりなだけ」と我慢する必要はありません。

なぜ冷房で肩こりがひどくなる?

オフィスでできる冷え対策は?

風を直接受けない工夫と、こまめに動いて血流を保つこと。この2つが柱になります。

  • エアコンの風向きを上向きに変える・席の位置を相談する
  • 羽織りものやストールで首すじ・肩を冷やさない
  • 1時間に1回は立ち上がり、座ったまま肩甲骨を大きく回す
  • シャワーだけで済ませず、ぬるめの湯船で体を温める

なお、事務所の室温は「18℃以上28℃以下」になるよう努めることが、厚生労働省の事務所衛生基準規則で定められています。設定温度の数字にこだわるより、風が直接当たらないことと、体感に合わせた服装での調整が先決。ご自宅でできる首・肩のストレッチは、コラム「夏のエアコン病?つらい首こり・肩こりの原因と解消ストレッチ」で紹介しています。

受診を考えたいサイン

  • 腕や手のしびれを伴う
  • 夜間や安静時にも痛む
  • 手に力が入りにくい

首の神経の問題などが隠れていることがあります。冷房のせいと自己判断せず、一度ご相談ください。

当院での治療について

冷えをきっかけにした肩こりでも、実際に硬くなっている筋肉や筋膜の場所は人によって違います。当院では、医師と理学療法士がともにエコー(超音波)で肩まわりの状態を確認。「どこが硬いか」を共通の情報として持つため、診察室とリハビリ室で方針のずれが生じにくい体制です。筋膜の癒着が疑われる場合は、エコーで確認しながら生理食塩水などを注射することがあります。これがハイドロリリースで、筋膜の癒着をはがすことを目的とした治療です。

担当の理学療法士はこう話します。「夏のリハビリ室では『職場の冷房が強くて肩が固まる』という相談が毎年増えます。エコーで確認すると、冷えだけでなく肩甲骨まわりの動きの少なさが関わっている方が多いです。職場でできる工夫まで含めて、一緒に考えます」

全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。肩こりの診療ページリハビリテーションのページもご覧ください。

理学療法士 瀬尾 真矢

冷房の効いた職場で働く方ほど、「夏だから仕方ない」と我慢しがちです。肩こりは冷えと姿勢、両方へのアプローチで変わることが多いです。つらいときは一人で抱え込まず、気軽にご相談ください。

よくある質問

Q

エアコンの設定温度は何℃にすればいいですか?

A

「何℃なら安全」という決まった数字はありません。事務所衛生基準規則では室温18〜28℃が目安とされていますが、体感には個人差があります。設定温度より、風が直接当たらないことと服装での調整を優先してください。

Q

夏でも湯船に浸かったほうがいいですか?

A

シャワーだけで済ませると、冷房で冷えた体がそのまま残りやすくなります。ぬるめのお湯にゆっくり浸かることは血行の面で有用とされています。無理のない範囲で取り入れてみてください。

Q

ストレッチやマッサージでよくならないときは?

A

筋膜の癒着や、首の神経の問題が隠れていることもあります。当院ではエコー検査で筋肉や筋膜の状態を確認できます。長引く場合は一度ご相談ください。

まとめ

冷房による肩こりは、冷えによる血流低下と同じ姿勢の掛け合わせで起こります。風向き・服装・こまめに動く工夫で予防しつつ、しびれや夜間の痛みを伴うときは早めの受診を。天王寺区・桃谷駅近くの桃谷うすい整形外科は、エコーを使った診断とリハビリで、働く方の肩こりに向き合います。お気軽にご相談ください。

参考文献

関連ストレッチ

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

記事監修:臼井俊方

一覧に戻る
所在地 〒543-0033
大阪府大阪市天王寺区堂ヶ芝1丁目11番3号
DSt桃谷ビルディング 2階
休診日 木曜・日曜・祝日