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コラム

Column

2024年8月20日

最近流行り? ハイドロリリースって何?

こんにちは!桃谷うすい整形外科 理学療法士の瀬尾です。

今回は、『ハイドロリリース』についてのお話をさせていただこうと思います。
最近、SNSでもよく見かけることが多くなったハイドロリリースという言葉ではありますが、
「ハイドロリリースって何?」「どんな効果があるの?」「どんな症状に効果があるの?」など、色々な疑問が多くあると思いますので、今回の記事を見ていただき、少しでも理解を深めていただければと思います。

ハイドロリリース(筋膜リリース)とは?

ハイドロリリース(筋膜リリース)は、エコー(超音波画像)を見ながら、生理食塩水などの薬液を患部に注入することで、癒着(固まっている)した筋膜や神経の周囲、筋肉と筋肉の間を剥がす(リリース)治療法です。癒着や動きが悪い部分に薬液(生理食塩水など)を注入することで、組織同士の動きがスムーズになり、痛みや痺れ、コリ、可動域などを解消する治療法です。

筋膜とは、筋肉を包む薄い膜のことです。この膜が癒着したり、神経の周辺の動きが悪くなることで、痛みやコリ、動きづらさといった症状を引き起こすことがあります。

ハイドロリリース治療の流れ

  1. エコー(超音波画像)で確認: エコーを用いて、癒着している筋膜の位置や状態をリアルタイムで確認します。
  2. 薬液の注入: 特定の薬液(生理食塩水など)を、エコーを見ながら、癒着している部分にピンポイントで注入します。
  3. 癒着の剥離: 注入された薬液によって、癒着した筋膜が剥がれ、筋肉や神経などの組織がスムーズに動くようになります。

ハイドロリリースの効果は?

  • 痛みやコリの軽減: 慢性的な肩こり腰痛、膝の痛みなどの軽減が期待できます。
  • 関節の動きを改善: 関節の拘縮や五十肩などの改善に効果がある場合があります。
  • 神経痛の改善: 腕や足の痺れ、痛みなどの神経痛の改善も期待できます。
  • 筋肉の柔軟性の向上: 筋肉の硬さが改善され、柔軟性が向上します。

ハイドロリリースの適応症状

ハイドロリリースのメリット・デメリット

メリット

  • 安全性: 生理食塩水を使用するため、妊婦や授乳中の方も受けられます。
  • 低侵襲: 切開などの手術が必要なく、比較的安全な治療法です。
  • 局所的な治療: 痛みのある部位にピンポイントで治療できるため、他の部位への影響が少ないです。

デメリット

  • 効果に個人差がある: すべての患者様に効果が保証されているわけではありません。
  • 副作用: 痛み、腫れ、出血などの副作用が起こる可能性があります。

ハイドロリリースの効果を保つためには?

ハイドロリリースの効果を保つためには、筋肉、筋膜、神経周囲の状態を良好に保つことが大切です。そのために、注射で動きがスムーズになった後に、継続的にストレッチや運動を行って、姿勢や動きの改善に取り組むことが大切です。
しかし、また、悪い姿勢を続けていたりすると、癒着や痛みの再発が起こる可能性があります。

痛みが再燃しないためには、ハイドロリリースに加えて、理学療法士による運動療法を組み合わせることで、さらに効果を感じられやすくなります。

当院では、ハイドロリリースだけでなく、理学療法士による運動療法との併用を行うことで、効果の向上や痛みの軽減に向けての個別の運動プログラムを考えていきます。

ハイドロリリースは保険診療で受けることができます

まとめ

今回は「ハイドロリリース」についてお話しさせていただきました。
ハイドロリリースは、エコーを見ながら、薬液を注入することで、今までは出来なかった、患部周辺の癒着した筋膜や神経周囲をリリースする治療法です。痛みや痺れ、コリ、関節の動きづらさなど、様々な症状に効果が期待できますが、すべての患者さんに効果があるわけではありません。治療を受ける際には、必ず医師に相談し、メリットとデメリットをよく理解した上で決断してみてください。

また、ハイドロリリース後は、毎日ストレッチや運動を続けることで、筋膜などの癒着を防ぐことができ、健康的な生活を送ることができます。ぜひ、興味のある方は、当クリニックにご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。



このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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