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コラム

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2025年1月21日

超音波エコー画像は何が見える?超音波エコーについて解説

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

今回は、レントゲンやCT、MRIと並んで、近年さまざまな診療科で活用が広がっているのが「超音波エコー(以下、エコー)検査」です。筋肉や腱などをリアルタイムで観察できるため、整形外科領域でも注目されています。今回は、エコー検査がどのような仕組みで、どのようなところが得意なのかをご紹介します。

超音波エコーとは?

エコー検査は、音波(超音波)を身体に当てて、その反射を画像化する検査です。

  • 放射線を使わないため被ばくの心配がありません。
  • リアルタイムに画像を動かしながら、筋肉や腱の動き、血流の状態などを確認できます。
  • 装置が比較的コンパクトなので、ベッドサイドやスポーツ現場などで気軽に使用できる利点があります2

エコー画像では何が見えるの?

  1. 筋肉・腱・靱帯の動き
     肉離れ(筋損傷)や腱板断裂靱帯の損傷など、軟部組織の状態をその場でチェックできます。
     肩、肘、膝、足首など、関節周囲の評価に役立ちます。
  2. 関節液や炎症の有無
     関節内に溜まった水(関節液)や腱周囲の腫れ、滑液包炎などを簡単に捉えられます。
  3. 血流の状態(ドップラー機能)
     炎症が強い部位や腫瘍など、血管の増生があるところは血流が増えているため、ドップラー機能
     を使うと可視化しやすいです。
  4. ガイド下の注射や穿刺
     注射針の進み具合を見ながら患部へ薬液を注入する「エコーガイド下注射」が可能で、神経ブロ  
     ックやハイドロリリースなどの精度向上につながります。

超音波エコーで診断がつきにくいもの

エコーは軟部組織や血流を把握するのには優れていますが、以下のようなケースでは診断が難しい場合があります。

  • 深部の臓器や骨内部の詳細
     骨の内部や胃腸など、ガスや骨が邪魔をして超音波が届きにくい部位の詳細な構造は把握しにく
     いです。
  • 複雑な骨折・骨形状
     骨の微細なひびや変形はレントゲンやCTの方がわかりやすいことが多いです。
  • 金属の周囲
     骨折の固定金具や手術痕など、金属がある部分は音波が反射してしまい、画像が見づらくなるこ
     とがあります。

まとめ

超音波エコー検査は、放射線被ばくの心配なく、リアルタイムで筋肉や腱などの軟部組織を観察できるのが最大の特徴です。整形外科領域では、関節周囲のけがや炎症の評価だけでなく、エコーガイド下の注射やハイドロリリースといった治療にも活用の幅が広がっています。一方で、深部の骨や金属がある部分の観察は得意ではないため、場合によってはレントゲン、CT、MRIなどと組み合わせて使用することが大切です。エコー検査の特性を理解しておくことで、自分の症状に合った検査や治療をスムーズに受けられるでしょう。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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