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コラム

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2025年1月18日

レントゲンは何が写る?レントゲンで見れるものを解説

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

今回は、医療の現場でよく使われるレントゲン検査。病院に行けば、まずは「レントゲンを撮りましょう」と言われることも多いですよね。では実際、レントゲンではどのようなものが写り、どこまでわかるのでしょうか。今回は、レントゲン検査について簡単にお伝えします。

レントゲンとは

レントゲンとは、X線という放射線を使って撮影する画像検査です。

  • 硬い組織(骨など)は白く写り、空気や水分の多い部分は黒っぽく写ります。
  • 骨折の有無や、骨の形状・変形などを確認するのに非常に役立ちます。
  • 撮影時間が短く、コスト面でも比較的安価であるため、医療現場では最初の検査として選ばれやすいです。

レントゲンでは何が写る?

  1. 骨の状態
    骨折の有無、骨の変形(変形性関節症など)、骨密度の目安(骨粗鬆症の疑い)など。
  2. 関節の隙間や骨と骨の位置関係
    変形やすり減りが起きていないか、脱臼や骨のずれがないかを確認できます。
  3. ある程度の軟部組織の異常
    はっきりとした骨折や関節の変形に伴って軟部組織にガスが溜まるなど、二次的な変化があれば推測できます。ただし、直接的に筋肉・腱などを詳しく見ることはできません。

レントゲンで診断ができないもの

レントゲンは骨など固い組織はわかりやすい反面、筋肉や腱といった軟部組織の状態を詳細に捉えることは難しいです。たとえば、以下のようなケガや病気はレントゲンだけでは診断がつきにくい場合があります。

  • 足関節捻挫
     骨折がなければレントゲン画像には異常が映らないことも多いです。
  • 腱板断裂(肩の腱板損傷)
     肩の痛みがあってもレントゲンで骨に問題がない場合、腱の断裂や炎症などは映りません。
  • 肉離れ(筋損傷)
     筋肉そのものはレントゲンに映りにくく、損傷を直接見ることはできません。

その時には何を検査すれば良いか?

「レントゲンではわからないかもしれない」と言われたら、以下のような検査が検討されます。

  1. MRI(磁気共鳴画像)
     筋肉や腱、靱帯などの軟部組織を立体的に捉えることができます。
     腱板断裂や半月板の損傷、肉離れ、椎間板ヘルニアなどの診断に有効です。
  2. 超音波検査(エコー)
     筋肉や腱など、表層にある軟部組織の状態をリアルタイムで観察できます。
     スポーツの現場などで手軽に使用されるケースも増えています。
  3. CT(コンピュータ断層撮影)
     骨や関節をより詳しく立体的に見ることができます。
     複雑な骨折の評価や、骨形状の詳細な把握が必要なときに行われることが多いです。

まとめ

レントゲンは骨の状態を確認するのにとても優れた検査で、医療現場ではまず第一選択になることが多いです。しかし、筋肉や腱などの軟部組織の損傷や、細かな炎症などは映りづらく、別の検査が必要になる場合もあります。「骨には問題ないのに痛みがある…」といった場合には、MRIや超音波検査などを併用して正確な診断を受けることをおすすめします。自分の症状がどのような検査でわかりやすいのかを知っておくと、病院での受診時にも安心ですね。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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