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コラム

Column

2024年12月14日

オスグッド・シュラッター病とエコー画像での診断

こんにちは! 桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

オスグッド・シュラッター病の診断には、エコー(超音波検査)が非常に役立ちます。
エコーは、痛みの原因となっている膝下の状態をリアルタイムで確認できる安全で負担の少ない検査方法です。

エコーでどのようにオスグッド・シュラッター病が見えるのか?

エコー検査を行うと、オスグッド・シュラッター病に特徴的な以下の所見が確認できます:

  1. 脛骨粗面の炎症や腫れ
    • エコー画像では、膝下の脛骨粗面(膝蓋腱が付着する部分)に炎症がある場合、その部分が黒く(低エコー)映ります。
    • 炎症が進んでいる場合、周囲の組織にも腫れが広がっているのが確認できます。
  2. 骨の突出や成長軟骨の変化
    • 成長軟骨が柔らかく、脛骨粗面が引っ張られる力により突出している様子が映ることがあります。
    • 繰り返しの負荷で骨が成長中に変形し、エコーでその形状を詳細に確認できます。
  3. 膝蓋腱の肥厚や損傷
    • オスグッド・シュラッター病では、脛骨粗面に付着している膝蓋腱が硬くなり、肥厚(腱が厚くなる状態)が見られることがあります。
  4. 液体貯留
    • 炎症が強い場合、脛骨粗面周囲に水腫が増加することがあります。エコーでは、この液体が黒い部分として確認できます。

エコー検査のメリット

エコー検査には、以下のような利点があります:

  • 非侵襲的で安全
    放射線を使用しないため、成長期の子供にも安心して使用できます。
  • リアルタイムで動的観察が可能
    子供が膝を曲げ伸ばしする動作中の腱や骨の動きをその場で確認できるため、症状の原因を的確に特定できます。
  • 詳細な診断が可能
    レントゲンではわかりづらい軟部組織(腱や筋肉、滑液)の状態を観察できるため、炎症の程度や組織の変化を確認できます。

オスグッド・シュラッター病におけるエコー検査の活用例

  • 診断の補助オスグッド・シュラッター病と他の膝の痛みの原因(膝蓋骨の障害や靱帯損傷など)を区別するために役立ちます。
  • 治療の効果測定:ストレッチやアイシング、サポーターの使用後の改善具合を確認するためにエコーを使用します

まとめ

オスグッド・シュラッター病は、適切な診断とケアを行うことで、痛みを軽減しながら治癒を目指すことができます。
当院では、レントゲンだけでなく、エコー検査を用いた精密な診断を行い、お子様の膝の痛みの原因を明確にしたうえで最適な治療法を提案します。

「子供が膝を痛がっている」「運動後に特に膝が腫れている」と感じたら、ぜひご相談ください。

オスグッド・シュラッター病

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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