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オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病

オスグッド・シュラッター病とは

成長期は力学的に弱い組織(成長軟骨や骨端部など)が存在し、その組織に大きな負担がかかるといろいろな障害が起こります。スポーツ動作の繰り返しによって、膝伸展機構に負担がかかり脛骨粗面の骨端部に障害を起こしたものをオスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter病)といい、10-15歳の男子に多いスポーツ障害の一つです(図)。

オスグッド・シュラッター病とシーヴァー病のメカニズム

図:オスグッド・シュラッター病とシーヴァー病のメカニズム
出典:山口  奈美ら  :  第11回  オスグッド-シュラッター病・シーヴァー病  整形外科看護  Vol.19  No.7,  2014.

オスグッド・シュラッター病の原因

成長期により急激に身長が伸びる最中に、膝蓋腱の脛骨上部の付着部に負荷がかかる動作(スポーツなど)を繰り返すことが1つの原因となります。

オスグッド・シュラッター病の症状

脛骨粗面部に運動時痛・圧痛が生じます。症状が進と腫脹・熱感が生じ、脛骨粗面部が隆起してきます。

オスグッド・シュラッター病の検査

理学初見

脛骨粗面の腫脹・圧痛、隆起性変化が特徴的です。

脛骨粗面の隆起性変化

図:脛骨粗面の隆起性変化
出典:山口  奈美ら  :  第11回  オスグッド-シュラッター病・シーヴァー病 整形外科看護  Vol.19  No.7,  2014.

画像検査

X線側面像で脛骨粗面の不整像や遊離骨片を認めます。

オスグッド・シュラッター病の治療

保存治療

基本的には保存治療を行います。痛みが強い時は運動を中止します。
運動時痛がある場合は運動後のアイシングを継続し、運動前後にはストレッチを行い、膝伸展機構の柔軟性獲得に努めます。また、脛骨粗面を上から押さえるようなバンドやサポーターを使用することもあります。

手術治療

成長期が過ぎても遊離骨片が原因と思われる痛みが続く場合には、遊離骨片を摘出する手術を行うことがあります。

オスグッド・シュラッター病の予防

膝伸展機構(膝の前の筋肉など)の柔軟性が低下してる場合が多く、運動前後にストレッチを行いましょう。(図)

膝伸展機構のストレッチ

図:膝伸展機構のストレッチ
出典:山口  奈美ら  :  第11回  オスグッド-シュラッター病・シーヴァー病 整形外科看護  Vol.19  No.7,  2014.

参考文献

小野寺潤ほか.“  膝伸展機構障害  ”.専門医のための疾患・外傷必須診療ガイド.帖佐悦男編.東京,  メディカルビュー社,  関節外科  10  月増刊号  2012,  281-4. 
出典:山口  奈美ら  :  第11回  オスグッド-シュラッター病・シーヴァー病 整形外科看護  Vol.19  No.7, 2014.

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