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コラム

Column

2025年6月28日

【関西万博で歩きすぎた方へ】その足裏の痛み、犯人は意外にも「ふくらはぎ」かも!?

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

万博の感動と、置き去りにされた「足裏の痛み」
2025年大阪・関西万博!未来的なパビリオン、巨大な大屋根リング。夢中で歩き回った素晴らしい一日の後、こんな経験はありませんか?

歩いている最中、家に帰って靴を脱いだ瞬間、あるいは翌朝、ベッドから出た一歩目に、かかとや土踏まずに「ズキッ!」とした鋭い痛みが走る。

「ただの筋肉痛だろう」と我慢している、あなた。
もしその痛みが「朝起きた時の一歩目」に一番強く出るなら、それは足の裏だけが原因ではないかもしれません。

足裏の痛み、本当の犯人は意外な「ふくらはぎ」!?

多くの方は、足の裏が痛いと、痛い場所そのものを揉んだり湿布を貼ったりします。しかし、もっと根本的な原因が、実は少し離れた「ふくらはぎ」に隠れていることが非常に多いのです。

この症状は「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」と呼ばれ、足裏の膜が炎症を起こした状態です。
問題は「なぜ炎症が起きたのか?」であり、その引き金を引いているのが、何を隠そう「ふくらはぎの硬さ」なのです。

なぜ?「ふくらはぎ」が硬いと「足の裏」が痛くなるのか

ふくらはぎの筋肉は、「アキレス腱」という腱になってかかとの骨にくっつき、さらにかかとの骨から足の指先に向かって「足底筋膜」という膜が繋がっています。これらは一連の組織として連動しています。

ふくらはぎの筋肉が硬くなると、この繋がり全体が常に「ピンッ!」と強く引っ張られた状態になります。その余裕のない状態で、万博会場のような広い場所を長時間歩き回るとどうなるでしょう?

引っ張られて緊張している足底筋膜に、歩くたびに衝撃が加わり、小さな傷がついて炎症を起こしてしまうのです。

つまり、痛みの現場は「足の裏」ですが、その現場に過剰なストレスをかけ続けている大元(犯人)は、カチコチに硬くなった「ふくらはぎ」というわけです。

【最重要】原因に直接アプローチ!ふくらはぎケア3選

原因がわかれば、対策はシンプルです。硬くなった「ふくらはぎ」を、優しくしなやかな状態に戻してあげましょう。

①【動画で確認】ふくらはぎ集中ストレッチ

お風呂上がりなど、体が温まっている時に行うのが効果的です。
  • 壁を使ったストレッチ:
    壁の前に立ち、ケアしたい方の足を後ろへ引きます。かかとを床につけたまま、前の膝をゆっくり曲げ、ふくらはぎが「イタ気持ちいい」と感じる所で30秒キープ。これを左右3セット行いましょう。

②【ほぐす】手で直接もみほぐす

椅子や床に座り、両手の親指でふくらはぎの内側や中央を、下から上に向かってゆっくり押していきます。「硬いな」「少し痛いな」と感じる場所を重点的にほぐしましょう。

③【温める】血行を促進して、しなやかに

シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがおすすめです。血行が良くなることで、筋肉が柔らかくなりやすくなります。

痛みが改善しない…そんな時は、絶対に我慢しないで

これらのセルフケアは、原因に直接アプローチするため非常に効果的です。
しかし、「セルフケアを2週間続けても痛みが変わらない」「日に日に痛みが強くなる」という場合は、自己判断で放置せず、必ず整形外科などの専門家に相談してください。

専門家はあなたの身体の状態を正確に評価し、リハビリやインソール(中敷き)の提案など、最適な解決策を一緒に見つけてくれます。

まとめ:本当の原因を知って、未来の痛みも予防しよう

関西万博の楽しい思い出を、「足の痛み」という辛い記憶にしないでください。
まずは、痛みの”犯人”である「ふくらはぎ」のケアを、今日から始めてみてください。

そして、もし痛みが続くようなら、一人で悩まず、いつでも私たち専門家を頼ってください。正しい知識で自分の身体と向き合うことが、これからの毎日を元気に歩むための一番の近道です。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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