コラム
Column
「手足のしびれ」がなかなか治らない本当の理由
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
整形外科でよく聞く「しびれ」の悩み。
首や腰の骨が神経を圧迫していることが原因のことが多いですが、「圧迫を取る手術をしたのに、しびれだけ残った」という方もいらっしゃいます。

こんな悩みはありませんか?
- 「正座をしたわけでもないのに、足先がジンジンする」
- 「指先がピリピリして、細かい作業がしにくい」
- 「坐骨神経痛と言われたが、薬を飲んでもすっきりしない」
実は、神経が傷ついているとき、その修復に大量の「材料(ビタミンB群)」と、それを届ける「血流」が必要不可欠なのです。

原因解説:神経は「電気コード」と同じ
神経を電気コードに例えてみましょう。
中の銅線(神経線維)を、絶縁体のゴム(髄鞘・ずいしょう)が守っている構造です。

しびれが出ているとき、この絶縁ゴムがボロボロになって電気が漏れたり、銅線自体が傷ついたりしています。
このボロボロになったコードを修理してくれるのが「ビタミンB12」を中心としたビタミンB群です。
しかし、修理屋さんが現場(手先や足先)に行きたくても、道(血管)が渋滞していたり、細すぎたりすると辿り着けません。
「栄養不足」と「血行不良」。この2つが揃ってしまうと、神経の修復はいつまで経っても終わらないのです。
セルフチェック:あなたの神経は「修理待ち」状態?
- お肉や魚をあまり食べず、野菜中心の生活だ
- 胃薬を長期的に飲んでいる(ビタミンB12の吸収が悪くなります)
- 運動習慣がなく、手足がいつも冷たい
- お酒を毎日飲む(アルコール分解でビタミンB群が浪費されます)
特にビタミンB12は、動物性食品(肉・魚・貝類)にしか含まれていないため、極端な菜食主義や粗食の方は不足しがちです。
解決策:修理屋さんを送り込む「温活・動活」

1. 「赤いビタミン」を積極的にとる
神経の修復にはビタミンB12(アサリ、シジミ、サンマ、レバーなど)が必須です。
赤い色をした食材が多いので「赤いビタミン」とも呼ばれます。
これらを意識して摂りつつ、腸内環境も整えて吸収率を高めましょう。
2. 末梢の血管を開く
しびれている場所は、血流が悪くなっていることがほとんどです。
痛くない範囲で手首や足首を回したり、お風呂でゆっくり温めたりしましょう。
ウォーキングなどの有酸素運動は、全身の血を巡らせ、傷ついた神経に酸素と栄養を送り届けます。
当院での治療について
桃谷うすい整形外科では、しびれの治療において「薬で感覚を麻痺させる」だけでなく、「神経を元気にする」アプローチを大切にしています。
理学療法士が、神経の通り道を広げるストレッチや、血流を改善するマッサージを指導。
治りにくいしびれの原因が、実は日々の食事や生活習慣に隠れていないか、一緒に見直していきます。
要約まとめ
- しびれは傷:神経のコードが傷ついている状態です。放置しても自然には治りにくいものです。
- ビタミンBが修理材:特にB12は神経修復の鍵。動物性食品からしっかり摂取しましょう。
- 血流が運搬ルート:冷えは敵です。温めて動かし、修理材を患部に届けましょう。
参考論文
- Zhang, Y., et al. (2013). Therapeutic role of vitamin B12 in peripheral nerves injury. Current Medical Science.
- Head, K. A. (2006). Peripheral neuropathy: pathogenic mechanisms and alternative therapies. Alternative Medicine Review, 11(4), 294-329.
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)