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コラム

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2025年1月20日

MRI画像は何が見える?MRIについて解説

こんにちは!桃谷うすい整形外科です!

MRI画像は何が見える?MRIについて解説

MRI(Magnetic Resonance Imaging)は、強力な磁石と電波を用いて体の断面を画像化する検査です。放射線を使わないため、X線被ばくの心配がなく、水分量の違いを画像化できるので、筋肉・腱・靱帯・神経などの状態を細かく描出しやすいという特徴があります.

MRI画像で見えるもの

  1. 筋肉・腱・靱帯などの軟部組織
    肩の腱板(回旋腱板)断裂や、肉離れ、半月板損傷などの診断に適しています.
  2. 脳・脊髄・神経
    脳梗塞、脳腫瘍、椎間板ヘルニア、脊髄の圧迫・炎症など、CTではわかりづらい神経系の異常がはっきり映ります.
  3. 関節内の状態
    軟骨や関節内の炎症、腫れ(関節液の増加)など、骨には出ない変化を把握できます.
  4. 血流や血管の状態(MRA検査)
    特別な撮影法(MRA:磁気共鳴血管撮影)を併用すると、血管の狭窄や動脈瘤の確認が可能です.

MRIの特徴

  • さまざまな方向からの断面画像を取得できます.
  • 造影剤を使わずに血管を撮影できます.
  • 骨に囲まれている部分でも画像が乱れにくく、軟部組織の構造を写せます.

MRIで診断がつきにくいもの

  • 金属が体内にある場合:ペースメーカーや骨折の固定用金属などがある方は、強い磁力の影響を受ける可能性があるため、検査が制限される場合があります.
  • 急な外傷での細部評価:外傷直後はまずCTで骨や臓器のダメージを把握することが優先されることが多く、MRIは時間的な制約から後回しになることがあります.
  • 石灰化・骨の詳細な形状:骨の細かい形状や石灰化はCTのほうが確認しやすい場合があります.

まとめ

MRIは骨だけでなく、筋肉や腱、神経といった軟部組織の状態を鮮明に映し出すことができるため、さまざまな疾患の精密診断に活躍しています. 特に、肩の腱板断裂や肉離れ、椎間板ヘルニアなど、レントゲンやCTでは確認しにくい箇所を詳細に調べる際に欠かせない検査です.

一方で、撮影に時間がかかり、金属類への制限があるなどのデメリットもあるため、必要に応じて他の検査と組み合わせることで、より正確な診断につなげることができます. MRI検査の特徴を知っておくと、医療機関での検査・治療の流れをスムーズに把握できるはずです.
当院では、連携施設にMRIを依頼しております.

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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