コラム
Column
「膝の痛み」手術を避けたい方へ。自分の血液で組織を修復する再生医療があります
こんな悩みはありませんか?
- 「膝の痛みが続き、将来的に手術が必要と言われた」
- 「保存療法を試したが効果が感じられない」
- 「手術は避けたいが、痛みを何とかしたい」
- 「階段の上り下りや立ち上がりで膝が痛む」
このような膝の痛み、「手術以外に選択肢はない」と諦めていませんか?実は、患者さん自身の血液を使って、組織の修復を促す「再生医療」という治療法があります。
膝の痛みの原因
膝の痛みは、主に変形性膝関節症によって引き起こされます。関節軟骨が徐々にすり減り、関節内に炎症が生じることで痛みが生じます。
関節の変形が進行し、軟骨が大幅に減少している場合は人工関節置換手術が適していますが、変形がまだ進行しておらず、軟骨が一定程度残っている場合には、関節を保存しながら治療を行う関節温存治療が選択肢となります。
PRP療法(多血小板血漿療法)とは
PRP療法とは、患者さん自身の血液から血小板を濃縮し、これを患部に注射する治療法です。

血小板には、組織の修復や再生を促す成長因子が含まれています。PRP療法では、この成長因子を患部に直接届けることで、組織の修復を促す効果が期待できます。変形性膝関節症に有効とされています。

PRP療法の手順
- 患者さんの血液を10~20ml採取
- 採取した血液を遠心分離して血小板を濃縮
- 濃縮した血小板を関節内に注入(局所麻酔下)
メリットとデメリット
メリット

デメリット

当院での治療について
桃谷うすい整形外科では、膝の痛みに対して単なる湿布処方や痛み止めで終わりにはしません。
超音波(エコー)を用いて関節の状態を詳細に評価し、変形性膝関節症の病期を判断して、病期に応じた治療を提案します。全ての治療の根底にあるものは理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。

保存療法で痛みの症状が緩和されない場合は、ひざに対する再生医療(PRP療法)が選択肢としてあります。エコーガイド下で安全かつ正確に注射を行い、組織の修復をサポートします。
運動療法を実施しながら、薬物療法や再生医療などさまざまな選択肢を検討することで、出来るだけ手術治療を避けられると考えております。
費用について
PRP治療 1回 50,000円(自由診療)
注意事項
PRP療法を受けることができない方
- がん治療中の方
- 活動性の炎症がある方
- 過去1ヵ月以内に同様の治療を受けたことのある方
- 重篤な合併症を抱えている方(心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、出血傾向、コントロール不良な糖尿病や高血圧症など)
- 薬剤に過敏症の既往歴がある方
- その他、担当医が治療が不適当と判断した方
副作用やリスク
PRP療法は比較的安全な治療法ですが、以下のような副作用やリスクが報告されています:注射部位の痛みや腫れ、関節の炎症、感染症(まれ)、腫瘍の発生(極めてまれ)。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医療相談には代わりません。具体的な治療方針については、当院の医師にご相談ください。
参考文献
– 日本整形外科学会,監修:変形性膝関節症診療ガイドライン2023. 南江堂,2023.
– Sax OC, Chen Z, Mont MA, Delanois RE. The Efficacy of Platelet-Rich Plasma for the Treatment of Knee Osteoarthritis Symptoms and Structural Changes: A Systematic Review and Meta-Analysis. J Arthroplasty. 2022;37(8S):S238-S248.
– 日本再生医療学会. 再生医療等の安全性の確保等に関する法律に基づくPRP療法の実施について. 2023.
ストレッチ方法
本コラムは最新の医学的エビデンスに基づいて作成しています。再生医療の治療については、個人差がありますので、気になる症状がある方は当院にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)