コラム
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70歳代の方必見!冷房で足がつる原因と対処法

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
暑い日が続く中、冷房をつけて涼んでいると、突然ふくらはぎがギューッと痛くなって「またつった!」と声を上げたことはありませんか?特に70歳代の方から、「冷房をつけるとよく足がつる」「夜中に足がつって目が覚める」というお悩みを多くお聞きします。
実は、これは決して珍しいことではありません。加齢とともに筋肉の働きが変化し、さらに暑い季節の生活習慣が重なることで、足の攣りが起こりやすくなるのです。
なぜ冷房で足がつるのか?3つの主な原因
1. 筋肉の冷えによる血行不良
冷房により足の筋肉が冷えると、血管が縮んで血の流れが悪くなります。筋肉に十分な栄養や酸素が届かなくなると、筋肉が正常に働けなくなり、攣りやすくなってしまいます。
2. 水分不足による体内バランスの乱れ
暑い季節は汗をかきやすく、知らず知らずのうちに体の水分が失われます。さらに冷房の効いた室内では、のどの渇きを感じにくくなり、水分補給が不十分になりがちです。体内の水分バランスが崩れると、筋肉の収縮をコントロールする機能が低下し、攣りを起こしやすくなります。
3. 活動量の減少による筋力低下
暑さで外出を控えがちになり、冷房の効いた部屋で過ごす時間が長くなると、自然と体を動かす機会が減ってしまいます。筋肉は使わないと衰えてしまうため、ふくらはぎの筋力が低下し、少しの刺激でも攣りやすくなってしまいます。
今すぐできる!足の攣りを防ぐ対処法
冷房設定を見直す
設定温度を26-28度程度に保ち、直接冷風が足に当たらないよう風向きを調整しましょう。また、薄手の毛布やタオルケットで足元を温めることも効果的です。
こまめな水分補給を心がける
1日1.5リットルを目安に、少しずつこまめに水分を取りましょう。特に起床時、入浴前後、就寝前は意識して水分補給を行うことが大切です。スポーツドリンクを薄めたものや、塩分を少し加えた水も効果的です。
簡単ストレッチで血行促進
座ったままでもできる簡単なストレッチを1日数回行いましょう。
【座りながらできる足首回し】
- 椅子に座った状態で、片足を少し前に伸ばします
- つま先で大きく円を描くように、ゆっくりと足首を回します
- 右回り10回、左回り10回を両足で行います
【ふくらはぎ伸ばし】
- 立った状態で、伸ばしたい足を後に引き、前足の膝をゆっくり曲げていきます
- つま先はまっすぐに向けて、ふくらはぎを20秒間ゆっくり伸ばします
- 左右交互に3セット行います
生活習慣の見直しで根本的な改善を
適度な運動を継続する
暑い日でも、朝夕の涼しい時間帯に軽い散歩を心がけましょう。室内でも、テレビを見ながら足踏みをしたり、階段の上り下りを利用したりと、無理のない範囲で体を動かすことが大切です。
バランスの良い食事を心がける
筋肉の働きに必要なカルシウムやマグネシウムを含む食品(乳製品、緑黄色野菜、海藻類など)を意識して摂取しましょう。また、ビタミンB1を含む豚肉や玄米なども、筋肉の疲労回復に効果的です。
こんな時は医療機関への相談を
足の攣りが頻繁に起こる場合や、強い痛みが続く場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。以下のような症状がある場合は、お早めに整形外科にご相談ください。
- 週に3回以上足がつる
- 攣りが10分以上続く
- 足の腫れやしびれを伴う
- 歩行に支障をきたす
まとめ:快適な夏を過ごすために
冷房による足の攣りは、適切な対策を行うことで十分に予防できます。冷房設定の見直し、こまめな水分補給、簡単なストレッチを日常生活に取り入れることで、快適な夏を過ごしましょう。
ただし、症状が改善しない場合や心配な症状がある場合は、一人で悩まずに医療機関にご相談ください。適切な診断と治療により、より良い生活を送ることができます。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)