コラム
Column
2月2日の節分?その理由と昔から変わらぬ”魔除け”の心
![](https://momodani-usui-seikei.com/wp/wp-content/uploads/2025/01/123835D2-6412-447A-A57D-0FC9B6A47A12.webp)
こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
年末、我が家のカレンダーを何気なくめくっていたとき、「あれ、来年は節分が2月2日になってる……?」と目が留まりました。毎年2月3日で当然と思い込んでいた日付が変わるなんて、一瞬冗談か印刷ミスかと疑ったほどです。でも、実は暦の仕組みを辿ると、節分はじつに理にかなったタイミングでやってきているのです。今回は、「なぜ今年の節分は2月2日なのか?」という素朴な疑問から、節分の由来、昔と今の違いまでをひも解いてみたいと思います。
なぜ今年は2月2日なのか?
節分とは本来、「季節を分ける」意味をもつ日で、立春・立夏・立秋・立冬の前日すべてを指していました。そのなかでも立春の前日は、一年のはじまりや区切りとして特に重要視されてきたため、「節分=立春の前日」というイメージが強く根付いています。暦は太陽の動きをもとに決められますが、地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間(約365.2422日)と実際の一年(365日)には微妙な誤差があります。これを長いスパンで調整するうちに、立春の日付がずれてくるわけです。2021年や今回のように、立春が2月3日になる年は、その前日の節分も2月2日にシフトします。これが「今年の節分が2月2日」になった理由というわけです。近年は2月3日固定のイメージが強いため、2日になると珍しがられますが、地球の公転と暦のずれを考慮してみると、実は理屈どおりなのです。
そもそも節分とはなぜあるのか?
節分といえば、豆まきを連想する人が多いでしょう。そもそも節分が行われる理由は、”邪気払い”にあります。昔の人々は、季節の変わり目、特に冬から春へと移り変わる時期には邪気が入りやすいと考えました。その邪気を払うために生まれた行事が豆まきです。大豆は古くから「穀物の力」で邪気を祓うと信じられており、「鬼は外、福は内!」の掛け声とともに豆を投げることで、家の内外にいる悪いものを追い払い、代わりに福を呼び込むわけです。
昔と今、変化した風景
昔の豆まきは、家長(お父さんやおじいさん)が鬼の面をかぶるなり、あるいは家長自身が「鬼は外!」と豆をまき、家族みんなが集まって行うことが多かったようです。現代では共働きや核家族化も進んでおり、家で豆まきをやらない家庭も増えています。代わりに、コンビニやスーパーで売られる「恵方巻き」を楽しむことが新たな定番になりつつあるのも、時代の流れといえるでしょう。また、お寺や神社の節分祭では豆をたくさん撒いたり、有名人がゲストとして招かれたりして賑わいます。こうしたイベントも、もともとは地域の結束を高め、厄除けを願う伝統が形を変えて現代に受け継がれているものです。ゆえに、昔ながらの豆まきと同様、願う心は「福を招き、邪を祓う」ことに変わりはありません。
まとめ:日付が動いても変わらない大切なこと
今年、節分が2月2日になるのは暦のずれが修正されるため。けれども、その日に込められた「魔除け」「新しい始まり」という思いは、どんな年でも変わらないものです。たとえ豆まきの形が変わろうと、恵方巻きをかぶりついていようと、行事の中心には「自分や大切な人たちを守りたい」という気持ちがあります。晴れやかな春を迎えるために心身を整え、楽しく縁起を担ぐ――。そんな”日本人ならではの感覚”を体感できるのが節分のいいところ。もし今年は久しぶりに豆まきをしていないなと感じるなら、この2月2日に合わせて、思いきって「鬼は外、福は内!」と声を上げてみるのもいいかもしれません。家族や友人と笑い合いながら豆をまくひとときが、あなたにとって新たな春の始まりをより一層あたたかく迎えるきっかけになるでしょう。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人
![](http://momodani-usui-seikei.com/wp/wp-content/uploads/2024/06/img_staff03-e1719633038290-150x150.jpg)
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)