コラム
Column
転倒予防と整形外科ケア:年末年始の安全対策
こんにちは! 桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
年末年始は家族や友人との集まりが増え、普段より活動的になる一方で、慣れない環境や足元の不注意から転倒事故が起きやすい季節でもあります。
特に高齢の方にとっては、転倒は骨折や筋肉損傷など大きなケガにつながる可能性があり、注意が必要です。
今回は、年末年始を安全に過ごすための転倒予防策と、転倒時の整形外科ケアについてお話しします。
なぜ年末年始は転倒が多いのか?
年末年始ならではの要因として、以下のようなことが挙げられます:
- 慣れない環境
・親戚の家や宿泊施設など、普段と違う環境で過ごすことで段差や障害物に気づきにくくなります。 - 活動量の増加
・初詣や新年のイベント、家族での食事会などで、普段より移動や歩く機会が増えます。 - 防寒具や滑りやすい靴
・厚手の服や慣れない靴を履くことで、足元の感覚が鈍り転倒しやすくなります。 - 天候や道路状況
・冬の冷え込みで、路面が凍結したり滑りやすくなったりすることも転倒のリスクを高めます。
転倒を予防するためのポイント
1. 環境を整える
- 段差や障害物をなくす
家の中や訪問先では、段差やコード類、散らかった物を整理し、転倒リスクを減らしましょう。 - 十分な明るさを確保
夜間や暗い場所での移動には、明かりをつけて足元がよく見えるようにします。
2. 適切な靴を選ぶ
- 滑りにくい靴底の靴を履く
特に屋外では、グリップ力のある靴底の靴を選びましょう。 - サイズが合った靴
大きすぎたり、脱げやすい靴はバランスを崩す原因になります。
3. ゆっくり動くことを意識する
- 急いで移動しようとせず、落ち着いて一歩ずつ歩くことを心がけましょう。
- 高齢の方は、手すりを活用して安全を確保します。
4. 転倒予防体操や筋力強化を行う
- 太ももやふくらはぎの筋力強化
転倒予防には、脚力やバランス力が重要です。スクワットやかかと上げ運動などを日頃から取り入れましょう。 - ストレッチ
柔軟性を高めることで、体がスムーズに動きやすくなります。
万が一転倒してしまったら?
転倒によるケガは早めの対応が重要です。以下のような症状がある場合は、すぐに整形外科を受診しましょう:
- 強い痛みや腫れ
骨折や靱帯損傷の可能性があります。 - 動かすと痛む、力が入らない
骨折や筋肉、腱の損傷が疑われます。 - 歩行困難や違和感
骨盤や脚の骨の損傷がある場合があります。
整形外科では、エコーやレントゲンを使って迅速に診断を行い、適切な治療を提供します。また、回復を早めるためのリハビリプランもご提案します。
年末年始を安全に過ごすために
年末年始は普段と違う環境や状況が多いため、「転倒リスクが高まる時期」であることを意識し、適切な対策を講じることが大切です。転倒予防のポイント:
- 足元の環境を整え、障害物を取り除く。
- 滑りにくい靴を選び、ゆっくりとした動きを心がける。
- 日常生活に筋力トレーニングやストレッチを取り入れる。
年末年始の楽しい時間をケガで台無しにしないためにも、できることから実践してみてください。もし転倒やケガが心配な場合は、お気軽に整形外科へご相談ください。安全で健康的な年末年始をお過ごしください!
年末年始期間 休業日のお知らせ
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)