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コラム

Column

2024年10月22日

菱形筋を動かし、肩こりや背部痛を解消しよう!!

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

今回は、肩こりや背部痛の主な原因となる【菱形筋】という筋肉の動かし方についてです。
正しい運動を行うことで、肩こりの改善や予防に大きな効果が期待できます。
菱形筋の運動方法とその効果について詳しく解説していきたいと思います。

菱形筋は、肩甲骨と脊椎を結ぶ重要な筋肉で、肩甲骨の安定性と動きに大きな役割を果たしています。この筋肉は、日常生活やスポーツ活動において欠かせない存在ですが、同時に肩こりや背中の痛みの原因にもなり得る重要な部位です。

菱形筋の解剖学的特徴

菱形筋は大菱形筋と小菱形筋の2つに分かれており、その名の通り菱形の形状をしています。
これらの筋肉は、首の付け根から背中上部にかけて位置しており、主に以下の機能を持っています:

  1. 肩甲骨を脊椎に向かって引き寄せる(内転)
  2. 肩甲骨を下方に回転させる(下方回旋)
  3. 肩甲骨の安定性を認める

菱形筋と肩こり・背部痛の関係

菱形筋は、現代社会において頻繁に問題を考える筋肉の一つです。 特に、デスクワークや長時間のスマートフォンの使用など、前傾姿勢を長時間維持する生活習慣が増えたことで、菱形筋に関連する症状が増えています。

菱形筋の痛みの特徴

  • 肩甲骨の骨縁周辺のコリや痛み
  • 背骨と肩甲骨の間の不快感
  • 静止時に痛みが増加傾向

菱形筋に問題があると、肩こりや背部痛だけでなく、首の下端や肩甲骨内側付近まで痛みが広がることがあります。

菱形筋の問題が原因

  1. 姿勢の悪さ:猫背や前傾姿勢は菱形筋を伸ばして、疲労をさせます。
  2. 筋肉のアンバランス:巻き方などでバランスが崩れると、菱形筋に負荷がかかります。
  3. 繰り返し動作:前かがみでの作業や手書き作業の長時間継続は菱形筋に負担をかけます。
  4. 睡眠姿勢:常に同じ側を下にして寝ることで、菱形筋に不均衡な負担がかかります。

予防と改善策

菱形筋の問題を予防・改善するためには、以下のアプローチが効果的です:

  1. 姿勢の改善:正しい姿勢を意識し、長時間の前傾姿勢を避けます。
  2. ストレッチング:菱形筋のストレッチを定期的に行います。例えば、片肘を90度に曲げ、反対側の手でその肘を引っ張るストレッチが効果的です。
  3. 肩甲骨を寄せる運動:菱形筋を動かす運動です。
  4. 定期的な休憩と運動:長時間のデスクワーク中は、頻繁に立ち上がって軽い運動を行います。
  5. 専門的なケア:症状が改善しない場合は、マッサージや運動療法など、専門的なケアを受けることを検討します。

肩甲骨運動(内転運動)

  • 胸を張るようにして、肩甲骨を背骨に寄せるように動かします。
  • 1回あたり5~10回程度行います。
  • 隙間時間があれば、頻度は多く行うことが推奨されます。

最新の治療アプローチ

最近の研究では、菱形筋の問題に対する新しいアプローチも提案されています:

  • トリガーポイント療法:菱形筋のトリガーポイント(痛みの引き金点)を特定し、直接治療することで効果的な痛み軽減が期待できます。
  • エコーガイド下注射療法(ハイドロリリース):超音波ガイド下で菱形筋と神経の間に直接薬剤を注入する方法が、難治性の症例に対して効果を示しています。
  • 運動療法の最適化:最新の研究において考察、菱形筋の機能を効果的に改善する特殊な運動プログラムが開発されています。

▼詳しくはこちら

最近流行り? ハイドロリリースって何?

まとめ

今回は【菱形筋】について解説をさせていただきました。
菱形筋の問題は、現代社会において非常に一般的な症状となっています。正しい予防策と治療法を知り、実践することで、多くの人々が肩こりや背部痛から解放され、より快適な日常生活ができる可能性があります。
定期的な運動とストレッチ、そして必要に応じて専門家のアドバイスを受けることが大切です。
運動方法やストレッチ方法を知りたい方は、一度、当院に受診し、医師や理学療法士に相談をしてみてください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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