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コラム

Column

2025年4月11日

腱板筋は大切? Part3 〜小円筋について解説〜

小円筋

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

今回は、小円筋(しょうえんきん)という肩の後ろ下側にある小さな筋肉です。普段は意識されにくいですが、肩の動きや安定にとって非常に重要です。とくに腕を高く挙げたときの安定性を保つ働きをしています。しかし、不良姿勢やスポーツによりよく硬くなりやすい筋肉でもあり、問題になりやすい筋肉です。この筋肉の問題により神経症状や肩関節痛につながることが大いにあります。今回は、小円筋について詳しく解説をします。

小円筋とは?

肩甲骨の外側から上腕骨の後ろ下方に向かって付いている筋肉です。主に「外旋」の動きを助け、腕を上げた姿勢での安定に関わります。投球やラケット動作などで活躍します。

小円筋

痛むと起こりやすいこと

  • 腕を横に上げて外側にひねると力が入らない
  • 投球やスイング動作後に肩の後ろに違和感
  • ホーンブロワー徴候(肘を挙げないと手を口元に近づけられない)

当院での評価方法

  • 外旋筋力検査: 肩を90度挙げた姿勢で外旋力を測定
  • ホーンブロワー徴候の確認: 手を口元に近づける動きができるか評価
  • 画像検査:
    • エコー:筋の厚みや動き、萎縮の有無を観察
    • MRI:損傷範囲や脂肪変性の進行度を確認
小円筋の動態(外旋動作での小円筋の動きを観察しています)

当院での治療法

  • エコーガイド下注射(ハイドロリリース): 小円筋の滑走を改善し、肩の動きをサポート
  • 理学療法(リハビリ):
    • 約60度屈曲位での外旋運動など、適切な筋トレを実施
    • エコーを活用して筋収縮の確認・安全な運動指導
最近流行り? ハイドロリリースって何?

まとめ

小円筋は肩の後ろ下から、腕のスムーズな動きと安定を支えています。肩を大きく使う動作での違和感や疲れやすさは、小円筋の硬さや弱化かもしれません。小円筋の問題により神経症状や腕を上げた際の痛みとも関連があります。このような症状がある方は、早めの対応が大切です。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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