コラム
Column
2025年2月16日

一覧に戻る
背筋が伸びているのが良い姿勢!? ~腰の反りすぎが腰痛の原因かも~

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
姿勢について「猫背は悪いけれど、背筋を伸ばしていれば万事OK」と思い込んでいませんか? 実は、腰が反りすぎ「過前弯(過度の反り腰)」も腰痛や脊柱管狭窄症の原因になることがあります。今回は、過度な腰の反りがなぜ問題なのか、評価・治療方法とあわせて解説します。
姿勢について
1)「猫背だけが悪い姿勢」ではない
猫背(円背)は姿勢不良の代表格として知られていますが、逆に腰を過剰に反らしてしまうのも、背骨のアライメントに負担をかける要因となります。
2)腰の反りすぎが悪い理由
- 下部腰椎への負担増加
腰椎前弯は本来適度に必要ですが、過剰になると椎間関節や椎間板などに過剰なストレスを与え、慢性腰痛を引き起こすリスクがあります。 - 骨盤の前傾固定
反りすぎた姿勢では骨盤が常に前傾し、腹筋群とのバランスが崩れ、体幹(コア)の安定性が低下します。

当院における原因の診断・評価方法
1)レントゲン
- 骨のアライメント確認
腰椎前弯の角度や骨盤の傾きを客観的に把握します。 - 椎間板や骨形状の異常確認
変形や狭小化など他の要因も同時にチェックします。
2)エコー(超音波)
- 筋・腱の状態把握
硬さや癒着などをリアルタイムで観察します。 - 動態評価
動作時に筋や筋膜がどのように滑走しているかを確認し、痛みの出る動作や角度を詳しく診断します。 - 椎間関節や炎症の状態評価
椎間関節や筋肉等に炎症所見がないかをリアルタイムで観察します。
当院における治療法
1)エコーガイド下注射
- 局所麻酔薬や消炎鎮痛剤
炎症や過緊張がある部位へ注射し、痛みを緩和します。 - ハイドロリリース
生理食塩水で癒着を解消し、可動域を改善します。
2)理学療法(エコーガイド下)
- 姿勢アライメント修正
骨盤や腰椎のアライメント改善を目的としたエクササイズ・ストレッチを指導します。 - コアマッスル強化
腹筋・骨盤底筋・多裂筋などを鍛え、安定した姿勢を目指します。 - 動作指導
日常動作やスポーツ時の身体の使い方を見直し、再発防止を図ります。
まとめ
「腰痛=猫背」というイメージがありますが、「過前弯(反りすぎ)」も大きな原因となります。長時間立ちっぱなしやハイヒール使用、筋力バランス崩れなどで生じることが多いです。当院ではレントゲンやエコーを用いた正確な評価と治療法で痛み緩和・再発予防をサポートしています。気になる方はぜひご相談ください!
参考論文
- Sadler SG, et al.
Restriction in lateral bending range of motion, lumbar lordosis, and hamstring flexibility predicts the development of low back pain: a systematic review of prospective cohort studies.
BMC Musculoskelet Disord. 2017;18(1):179.
DOI: 10.1186/s12891-017-1534-0 - Casagrande D, et al.
Low Back Pain and Pelvic Girdle Pain in Pregnancy.
J Am Acad Orthop Surg. 2015;23(9):539-49.
DOI: 10.5435/JAAOS-D-14-00248 - Laird RA, et al.
Comparing lumbo-pelvic kinematics in people with and without back pain: a systematic review and meta-analysis.
BMC Musculoskelet Disord. 2014;15:229.
DOI: 10.1186/1471-2474-15-229 - Fatemi R, et al.
Effects of William training on lumbosacral muscles function, lumbar curve and pain.
J Back Musculoskelet Rehabil. 2015;28(3):591-7.
DOI: 10.3233/BMR-150585
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)