コラム
Column
筋肉や筋力が減少し始める年齢について
こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
今回は『筋肉や筋力が減少し始める年齢』について、コラムを書かせていただきます。
私たちの体の筋肉や筋力は、年齢とともに変化していきます。
このコラムでは、筋肉や筋力が減少し始める年齢とその過程、そして対策について、最新の研究結果をもとにわかりやすく解説します。
筋肉量と筋力の減少が始まる年齢
研究によると、筋肉量と筋力の減少は思ったより早い時期から始まります:
- 筋肉量:30歳前後から徐々に減少し始めます。
- 筋力:30〜35歳頃にピークを迎え、その後緩やかに低下し始めます。
筋肉量と筋力の減少のプロセス
筋肉量と筋力の減少は、年齢とともに加速していきます:
- 30歳以降:年間約1%の割合で筋肉量が減少します。
- 65歳以降(女性)、70歳以降(男性):筋力の低下がより顕著になります。
- 70歳以降:筋肉量の減少が年間3〜5%に加速します。
この現象は「サルコペニア」と呼ばれ、加齢に伴う筋肉量と筋力の低下を指します。
筋肉量と筋力の減少の原因
- 加齢に伴うホルモンバランスの変化
- 身体活動量の減少
- タンパク質摂取量の不足
- 筋細胞内のカルシウムバランスの乱れ
筋肉量と筋力の維持・向上のための対策
- 定期的な筋力トレーニング:週に2回以上の筋力トレーニングが推奨されます。
- バランスの取れた食事:
・十分なタンパク質摂取(体重1kgあたり1g以上)
・カルシウムやビタミンDの摂取 - 日常生活での工夫:
・階段を使う
・重い買い物袋を持つなど、日常生活に負荷をかける - 有酸素運動との組み合わせ:ウォーキングやジョギングなど
- 十分な休息と睡眠:筋肉の回復と成長に不可欠です。
まとめ
今回は「筋肉や筋力が減少し始める年齢」について解説をさせていただきました。
筋肉量と筋力の減少は30歳前後から始まりますが、適切な運動と栄養管理により、その進行を遅らせることが可能です。
年齢に関わらず、今日から筋力トレーニングと健康的な食生活を始めることで、将来の健康と自立した生活を支える基盤を作ることができます。
ただし、新しい運動プログラムを始める前には、必ず医師や理学療法士、トレーナーに相談しましょう。
特に、持病がある方や長期間運動をしていない方は、専門家のアドバイスを受けることが重要です。
筋力トレーニングは、単に見た目を良くするだけでなく、日常生活の質を向上させ、将来の健康リスクを軽減する効果があります。
今日から、あなたの健康のために、できることから始めてみませんか?
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)