コラム
Column
理学療法士と整体師の違いとは?
こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
理学療法士と整体師は、どちらも体の不調を改善するためのサポートを行う職業ですが、それぞれの役割や特徴には違いがあります。
どちらを選ぶべきか迷う方も多いと思いますが、理学療法士と整体師の違いを理解することで、今の自分に合ったケアを受けられるようになります。
今回は、理学療法士と整体師の違いをわかりやすく解説します。
それぞれが得意とする分野を知り、自分に必要なサポートを選ぶ参考にしてください。
理学療法士と整体師の違い
Step 1:資格や法的な役割の違い
理学療法士
- 国家資格を持つ医療従事者であり、医師の指示のもとリハビリや運動療法を行います。
- 法律(理学療法士及び作業療法士法)で業務内容が定められており、主に医療機関や介護施設で活動します。
整体師
- 民間資格や独自の経験をもとに施術を行います。
- 法律で業務内容の制限はなく、体の不調や姿勢の改善を目的としたケアを提供します。
- 主に整体院やリラクゼーション施設などで活動します。
Step 2:施術の目的とアプローチの違い
理学療法士のアプローチ
理学療法士は、医師の診断や指示に基づいて、治療の一環として施術を行います。
- 科学的根拠に基づくリハビリテーションが特徴です。
- 筋力トレーニング、可動域の改善、歩行訓練などを組み合わせ、患者さんの回復をサポートします。
整体師のアプローチ
整体師は、体のバランスや姿勢を整えることを目的に、主に手技による施術を行います。
- 骨盤の矯正や関節の調整、筋肉の緩和を通じて、体の動きをスムーズにすることを目指します。
- 医療行為ではありませんが、リラクゼーションや疲労回復の効果を求める方にも適しています。
Step 3:得意とする分野
理学療法士
- 骨折や捻挫、手術後のリハビリなど、医療的なケアを必要とする症例に対応します。
- 神経系疾患(脳卒中など)や慢性の整形外科疾患に対する専門的なリハビリを提供します。
整体師
- 日常生活での疲れや不調、姿勢の崩れに対応します。
- 肩こりや腰痛など、比較的軽度の症状に対して、体を整える施術を行います。
- 医療機関では対応しにくい日常的な体の不調をカバーすることが得意です。
Step 4:医師との連携の有無
理学療法士
医師との連携が必須であり、診断や治療方針に基づいて施術を行います。医療チームの一員として、総合的な治療に携わります。
整体師
医師の指示を受けて施術を行うことはありませんが、日常的なケアや不調に対するアプローチで多くの方をサポートしています。必要に応じて医療機関への受診を勧めることもあります。
理学療法士もマッサージを行うの?
理学療法士が行うマッサージや徒手療法は、医師の指示のもと、治療目的で実施されます。例えば:
- 筋肉の緊張を和らげる
- 関節の動きを改善する
- 痛みを軽減する
これらはリハビリの一環として行われ、科学的根拠に基づいています。一方、整体師の施術は、体のバランス調整やリラクゼーションを目的とする場合が多く、直接的な医療行為ではありません。
どちらを選ぶべき?
理学療法士と整体師は、それぞれに得意とする分野があります。どちらを選ぶかは、現在の症状や目的によって異なります。
- 医療的なケアやリハビリが必要な場合は、理学療法士に相談しましょう。特に、ケガや疾患が原因の症状には、医師と連携して治療を進める理学療法士が適しています。
- 体の疲れや軽い不調、姿勢の崩れを整えたい場合は、整体師のアプローチが役立つことがあります。
まとめ:理学療法士と整体師の違いを知り、最適なケアを受けよう
理学療法士と整体師は、どちらも人々の健康を支える大切な存在です。
それぞれの資格や役割を正しく理解し、自分の状態や目的に合ったケアを受けることが重要です。
当院では、医師と理学療法士が連携し、整形外科疾患を中心とした専門的なリハビリを提供しています。
体の痛みや不調でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)