コラム
Column
歩くと腰・足が痛い…70代に多い原因と整形外科での検査・治療
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
この記事でわかること
- 70代の「歩くと腰・足が痛い」症状の代表的な原因
- 脊柱管狭窄症のセルフチェックポイント
- 整形外科でのエコー診断・リハビリ・治療の選択肢

「散歩を始めてしばらくすると、腰や足が痛くなって休まないと歩けない」——70代のアクティブシニアから多く寄せられる訴えです。
この症状は加齢とともに起こりやすくなりますが、「年だから仕方ない」で放置してしまうのは危険です。原因と対処法を正しく理解することで、より長く元気に歩き続けることができます。
歩くと腰・足が痛くなるのはなぜ?
70代に多い原因の代表は腰部脊柱管狭窄症です。背骨(脊椎)の中にある神経の通り道(脊柱管)が加齢にともない狭くなり、神経が圧迫されることで歩行中に腰・お尻・太もも・ふくらはぎにかけて痛みやしびれが生じます。
この疾患の特徴的なサインは「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」です。一定距離を歩くと症状が出て、少し休むと楽になり、また歩ける——という繰り返しが起こります。前傾姿勢(買い物カートを押すような姿勢)をとると楽になるのも特徴です。
当院でも70代のご来院者で多いのは「自転車や買い物カートをつかんでいると歩ける」というお話です。これはまさに前傾姿勢で脊柱管が広がるためです。画像診断で状態を確認することで、症状の原因を特定します。

また、変形性腰椎症(椎間板の老化・骨棘形成)も同年代に多く、腰のこわばり感・動き始めの痛みとして現れます。
こんな症状はありませんか?(セルフチェック)
- 歩き始めて5〜10分で腰・足が重くなる
- 少し前かがみになると症状が楽になる
- 仰向けに寝ると腰が痛いが、横向きに丸まると楽
- 足首・足先のしびれが長く続いている
- 転倒が増えた、つまずくことが多くなった
2つ以上当てはまる場合は、整形外科での検査をお勧めします。

この症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
桃谷うすい整形外科ではどのような治療をしているの?
全ての治療の根底にあるものは、理学療法士によるリハビリテーションを基にした運動療法です。
当院では、まずエコー(超音波)で筋肉・靱帯の状態を確認したうえで診察します。脊柱管狭窄症が疑われる場合は必要に応じてMRI撮影もご案内します。
治療の選択肢としては、以下を病状に応じて組み合わせます。
- 理学療法士によるリハビリテーション: 体幹・股関節まわりの筋力強化、姿勢改善のための運動プログラム
- エコーガイド下ハイドロリリース: 筋膜の癒着解除を目的とした治療で、周辺の筋緊張をほぐすことを目指します
- 体外衝撃波治療: 難治性の慢性疼痛に対して適応となる場合があります
手術が必要になることはありますか?
脊柱管狭窄症でも、保存療法(リハビリ・薬物療法・ブロック注射)で症状をコントロールできるケースが多くあります。日本整形外科学会のガイドラインでは、まず保存療法を十分に行うことが推奨されています。
排尿・排便障害や下肢の麻痺が進む場合は手術適応となる場合があり、その際は専門病院へご紹介します。
よくあるご質問
脊柱管狭窄症を放置すると症状が進行し、転倒リスクが高まります。また筋力低下(廃用症候群)も進みやすくなるため、早めに診断と対処を受けることをお勧めします。
症状が軽度であれば、無理のない範囲での散歩は推奨されます。ただし痛みが出る前に休憩をはさむなど、状態に合わせた運動計画を当院の理学療法士とともに立てることをお勧めします。
急性増悪期には有効ですが、長期的な使用は体幹筋力の低下につながる可能性があります。使用のタイミングと期間については受診時にご相談ください。
まとめ
「歩くと腰・足が痛い」という症状の多くは脊柱管狭窄症など明確な原因があり、適切な診断と治療で改善が期待できます。「年のせい」と諦めず、まずは整形外科でのエコー・画像診断を受けてみてください。
天王寺区・桃谷駅近くの当院では、エコーを活用した精密診断と理学療法士によるリハビリテーションで、いつまでも自分の足で歩ける身体づくりをサポートします。
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参考文献
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の診断・治療を行うものではありません。症状には個人差があります。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
記事監修:臼井俊方
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