コラム
Column
当院のコラムが『週刊女性自身』に掲載されました ― 酷暑で増える「夏のぎっくり腰」と隠れ脱水の関係

こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
2025年9月2日発売の「週刊女性自身(9月16日号)」に、当院のコラムが紹介されました。
誌面では「酷暑でぎっくり腰 激増中」という特集の中で、当院が発信した『夏のぎっくり腰は「隠れ脱水」が原因?』が取り上げられています。

なぜ夏にぎっくり腰が増えるのか
ぎっくり腰といえば冬場や寒い季節に多いイメージを持つ方が少なくありません。
ところが、今年のように厳しい猛暑が続いた夏には、例年になくぎっくり腰の患者さんが多く来院されています。
実際に臨床現場でも「冷房で体が冷えたから?」「運動不足が続いたから?」と原因を気にされる方が多いのですが、隠れた要因として注目されているのが 「隠れ脱水」 です。
隠れ脱水と筋肉・関節の関係
人の体は約60%が水分で構成されています。
水分やミネラルは血液循環だけでなく、筋肉や関節の動きにも大きな役割を果たします。
脱水状態になると、
- 筋肉の柔軟性が低下する
- 関節や椎間板のクッション性が損なわれる
- 痙攣(けいれん)や筋緊張の亢進が起こりやすくなる
といった変化が生じます。
その結果、普段なら何気なくできる前屈や荷物の持ち上げ動作で、腰に過剰なストレスがかかり、急なぎっくり腰を引き起こしてしまうのです。
夏に多い「隠れ脱水」
夏は汗を大量にかくため、体の水分や電解質(ナトリウム、カリウムなど)が失われやすくなります。
「喉の渇きを感じないから大丈夫」と思っていても、すでに脱水が進んでいるケースが少なくありません。
特に高齢者や日中外出が多い方、スポーツをされる方は要注意です。
当院での対応
当院では、運動器エコーを活用して腰の筋肉や関節の状態を正確に評価し、必要に応じて以下のような治療を行っています。
- エコーガイド下注射(ハイドロリリース)による組織のリリース
- 理学療法士による運動療法・ストレッチ指導
- エコーガイド下での運動器リハビリテーション
- 生活習慣に応じた水分補給・運動習慣のアドバイス
科学的根拠に基づいた治療を提供することで、再発予防も含めてサポートしています。
まとめ
今回「女性自身」に掲載されたことを大変嬉しく思うと同時に、夏場の健康管理の大切さを改めて感じています。
「ぎっくり腰は冬だけのもの」と思っている方も多いですが、実際には猛暑や隠れ脱水が原因で夏に発症する方が増えています。
ぜひ日常生活の中でこまめな水分・ミネラル補給を心がけ、腰の健康を守っていただければ幸いです。
当院では、腰痛やぎっくり腰でお困りの方に、最新のエコー技術とリハビリテーションを組み合わせた治療を行っています。お気軽にご相談ください。
👉 掲載元のコラムはこちらからご覧いただけます
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)