コラム
Column
前鋸筋上部を動かして肩こりを解消し、美しい姿勢を手に入れよう!
こんにちは!桃谷うすい整形外科 理学療法士の瀬尾です。
今回は、肩こりの主な原因となる【前鋸筋上部】という筋肉の動かし方についてです。
正しい運動を行うことで、肩こりや背部痛の改善や予防に大きな効果が期待できます。
前鋸筋上部の運動方法とその効果について詳しく解説していきたいと思います。
前鋸筋上部線維は、肩甲骨の動きに重要な役割を担う筋肉です。この筋肉を正しく鍛えることで、肩こりの改善や姿勢の矯正に大きな効果が期待できます。
前鋸筋上部線維とは
前鋸筋線上部維は、第1,2肋骨から肩甲骨の上角(上側)にかけて走ります。主な機能は以下の通りです。
- 肩甲骨の前傾(肩甲骨が前に倒れる動き)
- 肩甲骨の外転(背骨から離れる動き)
- 肩甲骨の下方回旋
前鋸筋上部線維を動かす重要性
前鋸筋線上部維は、肩甲骨の安定性と可動性に大きく関わっています。この筋肉を正しく鍛えることで、以下のような効果が期待できます。
- 肩こりの改善と予防
- 姿勢の改善(特に巻き肩の改善)
- 肩関節の安定性向上
- 上肢の動作改善
効果的な前鋸筋上部線維の運動法
プッシュアップ・ エクササイズ
- 通常の積極的な姿勢をとります
- 肘を伸ばしたまま、さらに背中を丸めるように肩甲骨を前に押し出します
- 2~3秒保持し、元の位置に戻ります
- 10-15回繰り返します
プロトラクションエクササイズ
- 座った姿勢で、肩を前に出すように行います。
- 2~3秒保持し、元の位置に戻ります
- 10-15回繰り返します
注意点
- 痛みを感じる場合は無理をせず、医療専門家に相談しましょう
- 前後のストレッチを忘れずに運動しましょう
- 日常生活での姿勢にも注意を払いましょう
まとめ
前鋸筋上部線維の正しい運動は、肩こりの改善や姿勢の矯正、肩関節周囲炎の方にも効果的です。日々の生活に取り入れやすい簡単な運動から始めて、徐々に強度を上げていくことをおすすめします。前鋸筋上部線を残すだけでなく、他の肩甲骨周囲の筋肉も意識して運動することで、より効果的に肩こりを改善し、美しい姿勢を手に入れることができます。 快適な肩と背中の状態を維持しましょう。
また、当院では、ハイドロリリースという治療も行っております。肩こりや頭痛の症状をお持ちの方は、一度、当クリニックにご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)