コラム
Column
なぜ反り腰になると足が痛い、痺れる?〜反り腰による足の痛み、痺れを解説〜

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
長時間の同一姿勢や不適切な生活習慣により、腰の反り(過前弯)が生じると、単に腰痛だけでなく、足に痛みや痺れが出るケースが多く見られます。今回は、なぜ過度な反り腰が悪影響をもたらすのか、またその結果としてどのように足に症状が現れるのかについて解説します。当院では、レントゲンやMRIを用いた正確な診断のほか、エコーガイド下注射、エコーガイド下理学療法、そして姿勢アライメント修正といった包括的な治療法で対応しています。
1. 腰の反りすぎが悪い理由
下部腰椎への負担増加
腰椎には自然な前弯が存在しますが、過度に反ると下部腰椎(特にL4~S1)が通常以上の圧力を受け、椎間板や椎間関節に過剰なストレスがかかります。これが慢性的な腰痛の原因となるほか、周囲の組織の変性や炎症を引き起こす可能性があります。

2. 反り腰が足に痺れを出す理由
脊柱管狭窄と椎間孔狭窄
過度な腰椎前弯は、脊柱管(背骨の中央の神経通路)や各椎間孔(神経根が出る開口部)を狭めることがあります。
- 脊柱管狭窄
狭くなった脊柱管内では、神経根が圧迫されることにより、下肢への放散痛や痺れが発生します。 - 椎間孔狭窄
椎間孔が狭まると、出て行く神経根が圧迫され、特に足に向かう神経が影響を受け、しびれや痛みが生じることがあります。

3. 当院における原因の診断・評価の方法
- レントゲン検査
腰椎の前弯の程度や骨盤の傾き、椎間孔の形状などを評価し、過剰な反り腰がどの程度影響しているかを確認します。 - MRI検査
脊柱管や椎間孔の狭窄状況、神経根の圧迫状態を詳細に把握するために実施しています。これにより、下肢の痺れや痛みの原因が、解剖学的な問題に起因するかを正確に評価できます。
4. 当院における治療法
- エコーガイド下注射(ハイドロリリース)
エコーを用いて、痛みの出る部位や癒着が疑われる組織に、局所麻酔薬・消炎鎮痛薬、生理食塩水を注入します。これにより、神経や軟部組織の癒着を解消し、血流の改善と痛みの軽減を目指します。 - 理学療法(エコーガイド下)
患部の状態をエコーで確認しながら、適切なストレッチや筋力強化、筋膜リリースなどを実施します。正しい姿勢を促すエクササイズも取り入れ、腰椎と骨盤の安定性を改善することで、神経圧迫を軽減します。 - 姿勢アライメント修正
専門の指導のもと、日常生活や作業環境における姿勢の改善を図ります。腰椎の正しいアライメントを取り戻すことで、脊柱管や椎間孔の狭窄を緩和し、足の痺れや痛みの再発防止を目指します。
5. まとめ
反り腰、すなわち過度な腰椎前弯は、下部腰椎への過剰な負担を引き起こし、脊柱管や椎間孔の狭窄を通じて神経根圧迫を生じさせるため、足の痛みや痺れの原因となります。当院では、レントゲンやMRIによる精密な評価を行い、エコーガイド下注射、エコーガイド下理学療法、姿勢アライメント修正などの治療法を組み合わせて、根本的な原因の改善と症状の軽減を目指しています。腰の反りが気になる方は、ぜひ専門医にご相談ください。
参考論文
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このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)