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【PC・スマホが原因?】つらい肩こり、ただの“こり”と侮るなかれ!40・50代からの改善策

こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
「首から肩にかけて、鉄板が入っているようにガチガチ」「夕方になると頭痛や吐き気までしてくる」。多くの40代、50代の方が、このようなつらい肩こりに悩まされています。マッサージに行ってもその場しのぎですぐに元通り…。「体質だから仕方ない」と諦めていませんか?その肩こり、実は生活習慣に潜む原因を解消することで、根本的に改善できるかもしれません。
あなたの肩こりの原因は?主な3つのタイプ
肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉が持続的に緊張し、血行が悪くなることで起こります。なぜ、この年代になると特にこりがひどくなるのでしょうか。
1. 姿勢の悪さ(デスクワーク・スマホ)
パソコンやスマートフォンを長時間見続ける姿勢は、自然と頭が前に突き出た「猫背」になりがちです。約5kgもある重い頭を、首と肩の筋肉だけで支え続けることになるため、筋肉は常に緊張状態に。この負担の蓄積が、ガチガチの肩こりを生み出す最大の原因です。
2. 運動不足と筋力低下
肩甲骨周りの筋肉や、背骨を支える体幹の筋力が低下すると、正しい姿勢を保つことが難しくなり、ますます猫背になりやすくなります。また、筋肉は動かさないと硬くなり、血行も悪くなるため、こりが悪化するという悪循環に陥ります。
3. 加齢とストレス
年齢とともに筋肉の柔軟性は失われ、血行も悪くなりがちです。また、仕事や家庭でのストレスは、交感神経を優位にし、血管を収縮させて筋肉を緊張させます。40代、50代は、こうした身体的な変化と精神的なストレスが重なり、肩こりが悪化しやすい時期と言えます。
ガチガチ肩をリセット!簡単セルフケア
こり固まった筋肉をほぐし、血流を改善するためのセルフケアです。仕事の合間や、1日の終わりにぜひ試してみてください。
1. 肩甲骨はがしストレッチ
- 両肘を曲げて、指先を肩につけます。
- 肘で大きな円を描くように、ゆっくりと前回し・後ろ回しを各10回行います。肩甲骨がゴリゴリと動くのを感じながら行いましょう。
2. 首の横のストレッチ
- 楽な姿勢で座り、片方の手で反対側の頭の横を持ちます。
- ゆっくりと首を真横に倒し、首筋が気持ちよく伸びるのを感じながら20秒キープします。反対側も同様に行います。
3. 生活習慣の改善
- PC環境の見直し:モニターを目の高さに合わせ、肘が90度に曲がるように椅子の高さを調整しましょう。
- 入浴:シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、全身の血行を促進しましょう。
当院での専門的なアプローチ
セルフケアでは改善しない頑固な肩こりや、頭痛、手のしびれなどを伴う場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。
- 的確な原因分析:レントゲンや超音波(エコー)検査で、頸椎(首の骨)の変形や、筋肉・神経の状態を評価し、単なる肩こりなのか、頸椎椎間板ヘルニアなどの病気が原因なのかを正確に診断します。
- 痛みを和らげる治療:ハイドロリリースといった、硬くなった筋肉や神経の癒着に直接アプローチする治療で、つらい痛みを効果的に和らげます。
- 理学療法による根本改善:専門の理学療法士が、姿勢の評価や動作の分析を行い、一人ひとりに合ったストレッチや筋力トレーニングを指導。マッサージなどの徒手療法も行い、再発しない体づくりを目指します。
その肩こり、放置は危険?
ただの肩こりと侮ってはいけません。以下のような症状がある場合は、速やかに整形外科を受診してください。
- 腕や手にしびれや痛み、力の入りにくさを感じる
- だんだん痛みが強くなる、またはこりの範囲が広がる
- めまい、吐き気、耳鳴りなどを伴う
まとめ
つらい肩こりは、体からの「休んで」「姿勢を正して」というメッセージです。日々の生活習慣を見直し、こまめなセルフケアで筋肉の緊張をリセットすることが大切です。そして、改善しない痛みや気になる症状は、専門医に相談して原因を突き止め、適切な治療を受けましょう。
長年のつらい肩こりでお悩みの方は、諦めずに一度お気軽に当院へご相談ください。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)