コラム
Column
【関西万博】めいっぱい楽しんだ後、腰がズキッ…!それ、もしかして「万博腰痛」かも?

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
待ちに待った関西万博!未来的なパビリオン、見たことのないショー、そしてあの巨大な大屋根リング…!一日中歩き回って、クタクタになるまで楽しんだのではないでしょうか?
歩いている最中から「あれ…、腰が痛い感じがする…」、「あー、楽しかった!」とベッドに倒れ込んだ翌朝。「イタタ…!」と腰に鋭い痛みが走る…。そんな経験、ありませんか?
せっかくの楽しい思い出が、つらい腰痛の記憶に上書きされてしまうのは悲しいですよね。実は今、万博を楽しんだ後に腰の不調を訴える方が増えています。この記事では、なぜ万博で腰が痛くなってしまうのか、そして今日からできる簡単なケア方法まで、あなたの「どうして?」に寄り添ってお話しします。
なぜ?万博で腰痛が起こりやすい3つの理由
特別な運動をしたわけでもないのに、なぜ多くの人が「万博腰痛」になってしまうのでしょうか。理由は、万博特有の環境に隠されています。
「ついつい歩きすぎ」問題
歩数計で歩数を見たら、とんでもない数字になっていた!なんてことはありませんか?広い会場を移動し、パビリオンを巡るうち、知らず知らずのうちに普段の何倍も歩いています。特に、アスファルトのような硬い地面を長時間歩くと、足からの衝撃がダイレクトに腰に伝わります。普段使わない筋肉が、突然の重労働に悲鳴を上げている状態です。
「立ちっぱなし」の静かな悲鳴
人気のパビリオンでは、長時間の待ち時間も覚悟の上。でも、この「ただ立っている」時間が、実は腰に大きな負担をかけています。同じ姿勢で立ち続けると、腰まわりの筋肉がガチガチに緊張し、血流も悪化。じわじわと疲労が蓄積し、痛みを引き起こしてしまうのです。
「無意識のへっぴり腰」
展示物に夢中になるあまり、つい前のめりの姿勢になっていませんか?あるいは、お土産やパンフレットで片方の肩にだけ重いバッグをかけていたり…。こうした無意識の姿勢の偏りが、あなたの体のバランスを静かに崩し、腰への負担を増大させています。
もう痛くない!今日からできる簡単セルフケア
「原因はわかったけど、この痛み、どうすれば…?」ご安心ください。つらい痛みを和らげる、お家でできる簡単なセルフケアをご紹介します。
ぬるめのお風呂で、心も体も「ふぅ〜」っと一息
痛いからといって動かないでいると、筋肉はさらに硬くなってしまいます。まずは、38〜40℃くらいのぬるめのお風呂にゆっくり浸かってみましょう。これから本格的な夏になり、よりシャワーだけで済ましたくなりますが、体が芯から温まることで、ガチガチだった腰まわりの筋肉がほぐれ、血の巡りが良くなります。リラックス効果のある入浴剤を入れるのもおすすめですよ。
【動画で実践】ガチガチの背中をほぐす「おやすみ前ストレッチ」
お風呂で体が温まった後は、ストレッチのゴールデンタイム!特に、寝る前のストレッチは、一日の体の歪みをリセットし、睡眠の質を高める効果も期待できます。今回は、ベッドの上でも簡単にできる、腰に優しいストレッチをご紹介します。
(背中のストレッチ動画を作成中です。しばらくお待ちください。)
▼動画を再生する際のポイント▼
・「痛いけど気持ちいい」くらいの強さで行いましょう。
・呼吸を止めずに、「ふぅ〜」っと息を吐きながらゆっくり伸ばすのがコツです。
・動画の動きを真似するだけでOK!無理のない範囲で、体を伸ばしてあげましょう。
次の楽しみに向けて!「万博腰痛」にならないための予防策
一度痛い思いをすると、次のイベントが少し不安になりますよね。でも、大丈夫。ちょっとした工夫で、腰痛はしっかり予防できます。
靴選びが運命の分かれ道
おしゃれも大切ですが、万博のような一日中歩く日は、迷わずスニーカーを選びましょう。クッション性が高く、足にフィットした靴は、地面からの衝撃を吸収し、腰への負担を劇的に減らしてくれます。
バッグは「両肩で仲良く」が合言葉
ついつい片方の肩にかけがちなショルダーバッグやトートバッグは、体の歪みの原因に。荷物が多い日は、両肩に重さが均等にかかるリュックサックが断然おすすめです。
「こまめな休憩」はサボりじゃない!
「せっかく来たんだから、全部回らないと!」その気持ち、とてもよく分かります。でも、30分〜1時間に一度はベンチに座るなど、意識的に休憩を取り入れましょう。座っている時に、軽く足首を回したり、背伸びをしたりするだけでも、筋肉の緊張が和らぎます。最近では、簡易的で持ち運びやすい椅子も増えてきていますので、そのような対策をしてから、楽しむのも良いと思います。
痛みが続くときは、無理しないでご相談を
万博は、私たちの日常に大きなワクワクをくれる特別なイベントです。その楽しい思い出を、体の痛みで曇らせてしまうのは本当にもったいないことです。
今回ご紹介したセルフケアを試しても痛みが改善しない、あるいは日に日に痛みが強くなるような場合は、何か他の原因が隠れている可能性もあります。
「これくらいの痛みで病院に行くのは大げさかな…」なんて思わずに、どうぞお気軽に私たち専門家にご相談ください。あなたの「なんだか痛い」に、しっかりと耳を傾けます。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)