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2025年1月12日

【三角骨障害とは?】距骨後方の痛みとその原因を解説

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

三角骨障害は、足首の距骨(きょこつ)後方にある三角骨が原因で発生する疾患です。特に足首を頻繁に使うスポーツ選手や特定の動作を繰り返す方に多く見られます。この障害では、三角骨が足首の動作や負荷によって炎症を引き起こし、痛みや動きの制限をもたらします。この記事では、三角骨障害の特徴や診断方法、治療法を詳しく解説します。

三角骨障害の基本

どのような人がなりやすい?
三角骨は、距骨後方に形成される過剰骨の一種で、人口の約5〜10%に存在するとされています。
この三角骨が足首を酷使する動作によって問題を引き起こすのが「三角骨障害」です。
特にサッカーやバレエ、陸上競技のような、足首を頻繁に動かしたり底屈(つま先を伸ばす動作)を行うスポーツ選手に多く見られます。
また、つま先立ちやジャンプの着地など足首に繰り返し負荷がかかる動作をする方、扁平足や過剰な足の回内が見られる方にもリスクが高い疾患です。

三角骨障害の診断

レントゲン画像の特徴
三角骨障害の診断では、問診や触診に加え、レントゲン検査が重要な役割を果たします。
特に側面像で、距骨後方に存在する三角形または卵形の骨(三角骨)を確認することができます。
足首を底屈させた状態で撮影することで、三角骨が周囲の組織にどのように影響を与えているかを評価することが可能です。
また、他の疾患(距骨後方障害やアキレス腱周囲の炎症)と症状が似ている場合もあるため、レントゲンを活用して慎重に鑑別を行います。

エコー画像の特徴
エコー(超音波検査)は、三角骨障害の診断においても有効なツールです。
特に、周囲の軟部組織や腱、靭帯の状態を動的に観察できるのが特徴です。
足首の動作中にどのように三角骨が影響を与えているかをリアルタイムで評価できます。
さらに、エコーは非侵襲的で安全性が高いため、繰り返し行える検査として治療の進行状況の確認にも役立ちます。

三角骨障害の治療方法

1. 保存療法
三角骨障害の治療は、まず保存療法から始めるのが一般的です。

  • 安静と固定:サポーターやギプスを使って足首を安定させ、炎症を抑えます。
  • 薬物療法:痛みや炎症が強い場合は、消炎鎮痛剤を使用します。
  • リハビリテーション:痛みが軽減したら、筋力トレーニングやストレッチを行い、足首の柔軟性を回復させます。

2. 手術療法
保存療法で効果が得られない場合や痛みが慢性化している場合には、三角骨を除去する手術療法が検討されます。
術後は適切なリハビリを行い、運動機能を徐々に回復させることが重要です。

まとめ

三角骨障害は、距骨後方にある三角骨が足首に繰り返し負担を受けることで発生します。
特にスポーツ選手や足首を酷使する動作を行う人に多く見られる疾患ですが、適切な診断と治療を行うことで改善が期待できます。
診断にはレントゲンが用いられ、骨の状態を確認することで的確な治療プランを立てることが可能です。
また、エコー検査では、周囲の軟部組織の状態や動作中の影響を評価でき、動的な検査が可能な点が大きなメリットです。
早期の対応が非常に重要な疾患であるため、痛みや違和感を感じたら早めに整形外科を受診することをおすすめします。
適切な治療を受けることで、症状を和らげ、日常生活やスポーツ活動への早期復帰が期待できます。
足首の痛みでお悩みの方は、一度専門医に相談してみてください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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