コラム
Column
「サプリメントを飲んでいるのに効果を感じない…」その原因は『桶の穴』かもしれません
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
こんな悩みはありませんか?
- 「最近、お肌のハリが急になくなってきた気がする」
- 「しっかり寝ても、朝から体がダル重い」
- 「骨密度や更年期が気になりだしてサプリを始めたけど、変化がわからない」
40代・50代を迎えると、ホルモンバランスの変化もあり、これまで通りのケアでは追いつかないと感じることも多いですよね。
「お肌のためにコラーゲン」「骨のためにカルシウム」と、不調に合わせて”良いもの”を取り入れている方も多いはず。
でも、もしその努力が、「底の抜けた桶」に水を注ぐような状態になってしまっているとしたら……?
今回は、大人の女性が陥りやすい「栄養の落とし穴」と、効率よく元気を取り戻すためのヒントをお伝えします。
「一点豪華主義」では、体は変わらない?(ドベネックの桶理論)
「肌にはコラーゲン」「貧血には鉄分」。
私たちはつい、悩みに対応する「特定の栄養素」に頼りたくなります。しかし、私たちの体はそんなに単純ではありません。
栄養学には「ドベネックの桶(おけ)理論」という有名な法則があります。
体を「木桶」、栄養素を「桶の板」、そして健康や美容の状態を「桶の中の水」だと想像してみてください。
- 桶の板 = ビタミン、ミネラル、タンパク質などの各栄養素
- 桶の中の水 = あなたの元気や美しさ
この桶、一番短い板(不足している栄養素)の高さまでしか、水を溜めることができません。
例えば、「コラーゲン(タンパク質)」という板をどれだけ長く伸ばしても、「鉄分」や「ビタミンC」という板が短ければ、水はそこからジャバジャバと漏れてしまいます。

つまり、「エース級のサプリメントを一つだけ摂っても、チームメイトがいなければ試合には勝てない」のです。
あなたの「桶」は大丈夫? セルフチェック
知らず知らずのうちに、栄養の「穴」を作ってしまっていませんか?
- 「コラーゲン」や「高濃度ビタミン」など、特定の美容サプリ”だけ”を頑張って飲んでいる
- 太るのが怖くて、お肉や油を極端に避けている
- 朝食はコーヒーとパンだけ、またはスムージーだけ
- 「これさえ食べれば健康」というテレビ情報を信じて、そればかり食べることがある
- イライラや気分の落ち込みを感じることが増えた
チェックがついた項目が多いほど、せっかくの栄養が無駄になっている可能性があります。
40代からは「チーム戦」で勝負! 賢い栄養のとり方
「じゃあ、全部摂らなきゃいけないの?」と溜息が出そうになった方も、ご安心ください。
ポイントは「相性の良いペア」を知ること。これをバイオアベイラビリティ(吸収効率)を高めると言います。

1. 「コラーゲン」の相棒は?
コラーゲンはお肌の材料ですが、体内でコラーゲンを合成するには「鉄分」と「ビタミンC」が不可欠です。
- コラーゲンサプリ + オレンジジュース(ビタミンC)
- お肉(タンパク質・鉄) + パプリカやブロッコリー(ビタミンC)

2. 「カルシウム」の相棒は?
骨のために牛乳を飲むだけでは不十分かも。カルシウムを骨に届けるには「ビタミンD」と「マグネシウム」が必要です。
- 乳製品(カルシウム) + 鮭やキノコ類(ビタミンD)
- さらに、納豆(ビタミンK)や海藻(マグネシウム)も食卓に。

3. 太るからと避けている「油」も、実は味方
ビタミンA・D・E・Kといった若返りビタミンは、「脂溶性」といって油に溶けないと体に吸収されません。
- ノンオイルドレッシングではなく、良質なオリーブオイルをかける
- 野菜炒めで摂る
これだけで、吸収率はグンと上がります。
要約まとめ
- 一点集中は卒業:「コラーゲンだけ」「カルシウムだけ」では、桶の穴から効果が漏れてしまいます。
- チームワークが命:栄養の吸収を助け合う「食べ合わせ」を意識しましょう(例:コラーゲン×鉄×ビタミンC)。
- 40代からは全体の底上げ:特定のサプリに頼る前に、まずは「まんべんなく食べる」ことが、遠回りのようで一番の近道です。
参考論文・資料
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)