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コラム

Column

2024年11月7日

骨粗鬆症と姿勢:健康的な生活のための重要な関係

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

今回は骨粗鬆症(骨粗しょう症と姿勢の関係についてです!
骨粗鬆症は50歳以降の男女にとって重要な健康課題です。
この病気は骨の強度を低下させるだけでなく、姿勢にも大きな影響を与えます。
ここでは、骨粗鬆症と姿勢の関係について、最新の研究結果をもとにわかりやすく解説します。

骨粗鬆症が姿勢に与える影響

骨粗鬆症による骨の脆弱化は、特に脊椎(背骨)に影響を及ぼし、以下のような姿勢の変化を引き起こす可能性があります:

  1. 脊椎の圧迫骨折:背骨が潰れることで身長が縮む
  2. 円背(猫背):背中が丸くなる
  3. 腰椎の前弯減少:腰の自然なカーブが失われる

これらの変化は、単に見た目の問題だけでなく、様々な健康上の問題を引き起こす可能性があります。

不良姿勢がもたらす影響

  1. 腰痛や背中の痛み
  2. バランス能力の低下と転倒リスクの増加
  3. 呼吸機能の低下
  4. 消化器系の問題
  5. 自尊心の低下やうつ症状

姿勢改善のための運動

骨粗鬆症による姿勢の悪化を予防・改善するために、以下のような運動が効果的です:

  1. ストレッチ:背中や腹部の筋肉を伸ばし、柔軟性を高めます。
  2. 背筋運動:背中の筋肉を強化し、姿勢を支えます。
  3. 腹筋運動:腹部の筋肉を鍛え、姿勢の安定性を高めます。
  4. バランス運動:転倒予防に効果的です。

これらの運動を1日10回程度、毎日行うことをおすすめします。
ただし、骨折している方や治療中の方は、必ず医師に相談の上で行ってください。

日常生活での姿勢改善のコツ

  1. 意識的に背筋を伸ばす:椅子に座るときや立っているときに意識します。
  2. 適切な枕と寝具の選択:良質な睡眠と正しい寝姿勢のために重要です。
  3. エルゴノミクスに配慮した作業環境:デスクワークの多い方は特に注意が必要です。
  4. 定期的な姿勢チェック:鏡や家族に協力してもらい、自分の姿勢を確認します。

※エルゴノミクス:人と機械の最適な関係づくり、つまり「人と機械の最適化」を目指すものということです。

骨粗鬆症と姿勢の関係:最新の研究から

最近の研究では、骨格筋量の減少(サルコペニア)が姿勢異常に関与している可能性が指摘されています。
骨粗鬆症患者の脊椎アライメント(背骨の配列)と筋量の関係を調査した研究では、筋量の減少が姿勢異常の一因となる可能性が示唆されています。
このことから、骨粗鬆症の予防・治療には、骨密度の維持だけでなく、筋力トレーニングを含めた総合的なアプローチが重要であることがわかります。

まとめ

今回は「骨粗鬆症と姿勢の関係」について解説させていただきました。
骨粗鬆症は姿勢に大きな影響を与え、それが様々な健康問題につながる可能性があることがしれたのではないでしょうか?
適切な運動や日常生活での注意により、姿勢の悪化を予防・改善することができます。
50歳を過ぎたら、定期的な骨密度検査と併せて、姿勢にも注意を払っていく必要があります。
気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

骨粗鬆症の予防と姿勢の改善は、より健康的で活動的な生活を送るための重要な鍵となります。
今日から、あなたの骨と姿勢の健康のためにできることから始めてみませんか?

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このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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