コラム
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2025年4月8日

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腱板筋は大切? Part2 〜棘下筋について解説〜

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
肩の後ろ側にある「棘下筋(きょっかきん)」は、肩を安定させるために欠かせない筋肉です。特に腕を外側にひねる動作で働き、肩関節のバランスを保つ重要な役割を担っています。今回はこの棘下筋についてご紹介します。
棘下筋とは?
棘下筋は肩甲骨の後ろ側にある筋肉で、腕の骨の後方に付着します。主に「外旋」と呼ばれる、腕を外にひねる動きを助ける筋肉です。また、肩関節がズレないように後方から支える役割も担っています。

痛むと起こりやすいこと
- 肘を曲げた状態で手を外に開く動きがやりにくい
- ドアを押し開ける、物を外側に押し出すときに力が入りにくい
- 肩の後ろ側がだるくなりやすく、疲れやすくなる
当院での評価方法
- 外旋筋力テスト: 肘を90度に曲げた状態で外旋の力を測定
- External rotation lag sign: 腕を外に開いた姿勢を保てない場合に確認
- 画像検査:
- エコー(超音波):棘下筋の動きや筋萎縮の有無を観察
- MRI:断裂や脂肪変性の範囲を詳細に把握
当院での治療法
- エコーガイド下注射(ハイドロリリース): 棘下筋周囲の滑走障害を改善し、動きをスムーズに
- 理学療法(リハビリ):
- 横向きでの外旋運動など、効果的なトレーニングを実施
- エコーで筋肉の動きを確認しながら、正しいフォームを指導
まとめ
棘下筋は肩の動きや安定にとって重要な筋肉です。肩の後ろ側が疲れやすい、腕を外にひねると力が入らないなどの症状がある方は、棘下筋の機能低下かもしれません。早期評価とリハビリで改善を目指しましょう。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)