コラム
Column
「うっかりドーピング」の恐怖。アスリートだけの問題ではありません
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
「ドーピング」と聞くと、オリンピック選手などプロのアスリートだけの話だと思っていませんか?
実は、ドーピング違反の多くが、市販のサプリメントや風邪薬によって引き起こされているという事実をご存知でしょうか?
こんな悩みはありませんか?
- 「海外の強力そうなサプリメントをネットで買っている」
- 「成分表示は見てもよく分からない」
- 「飲めば飲むほど効くと思っている」
https://4years.asahi.com/article/15167169
これは、私たちが普段口にしているものにも、「表示にない成分」が含まれている可能性があるという怖い話です。
「意図せざるドーピング」の実態
アスリートが禁止薬物を摂取しようとしていないのに、結果として陽性反応が出てしまうことを「意図せざるドーピング(うっかりドーピング)」と呼びます。
その原因として非常に多いのが、サプリメントへの禁止物質の混入です。

なぜ混入するのか?
- 成分表示の不備:ラベルには書かれていないのに、微量のホルモン剤や興奮剤が含まれているケースがあります。
- 交差汚染(コンタミネーション):同じ工場で医薬品を作っている場合、製造ラインに残った成分がサプリメントに混ざってしまうことがあります。
- 海外製品のリスク:特に海外の安価なサプリメントや、「激痩せ」「筋肉増強」を謳う製品には、効果を高めるために未承認の薬剤が意図的に添加されている場合もあります。

一般の方にも関係する「品質」の問題
「自分は試合に出ないから関係ない」と思われるかもしれません。
しかし、これは「自分が飲んでいるものに、何が入っているか分からない」という食品安全上の大きなリスクです。
ラベルに書いていない成分が含まれていたり、含有量がバラバラだったりするサプリメントを飲み続けることは、体に予期せぬ負担をかける可能性があります。
特に、肝臓や腎臓への影響は無視できません。

安全なサプリメントを選ぶ基準
口に入れるものは、自分の体の一部になります。
安さやキャッチーな宣伝文句だけで選ばず、以下の点を確認してみましょう。
- 第三者機関の認証:「インフォームド・チョイス」や「インフォームド・スポーツ」など、アンチ・ドーピング認証を取得している製品は、定期的に厳しい検査を受けている証拠です。
- 信頼できるメーカー:製造工場の品質管理基準(GMPなど)をクリアしているメーカーを選びましょう。
- 成分の明確さ:何が・どれだけ入っているかが明確に表示されているものを選びましょう。
要約まとめ
- 9割のリスク:ドーピング違反のかなりの割合が、サプリメントによる「うっかり摂取」だと言われています。
- 見えない成分:ラベルに書かれていない禁止物質や不純物が混入している製品が、市場には存在します。
- 品質重視:自分の体を守るため、第三者認証のあるものや、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
参考論文・資料
- World Anti-Doping Agency (WADA): Prohibited List & Athlete Guides
- Japan Anti-Doping Agency (JADA): アンチ・ドーピング ガイドライン
- スポーツ庁:「アンチ・ドーピングの推進」
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このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)