コラム
Column
40代・50代からの血管ケアに。「DHA」よりも「EPA」が必要な理由
こんにちは、桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
「魚を食べると頭が良くなる」という歌がありましたが、私たち大人の世代にとっても、魚の油は非常に重要な役割を持っています。
特に、年齢とともに気になる「血管の老化」や「生活習慣病」を防ぐ鍵となるのが、青魚に含まれるサラサラ成分です。
こんな悩みはありませんか?
- 「最近、人の名前がパッと出てこない」
- 「健康診断で中性脂肪や血圧が高めと言われた」
- 「魚料理は調理が面倒で、つい肉料理ばかり選んでしまう」
DHAとEPA、実は「得意分野」が違います
青魚の栄養として有名な「DHA(ドコサヘキサエン酸)」と「EPA(エイコサペンタエン酸)」。
いつもセットで語られますが、実は体内での働きには明確な違いがあることをご存知でしょうか?

DHAは「脳と神経の材料」
DHAは、脳や目の構成成分そのものです。脳の神経回路が爆発的に発達する「成長期の子供」にとって、DHAはなくてはならない栄養素です。
EPAは「血管のメンテナンス役」
一方で、EPAは主に血液中で働き、全身の血管をメンテナンスする役割を担います。
40代・50代の大人にとって本当に必要なのは、実はこのEPAの働きなのです。

- 血液サラサラ効果:血栓を防ぎ、血液の流れをスムーズにします。
- 抗炎症作用:体内の慢性的な炎症を抑え、老化や病気の火種を消します。
- 中性脂肪を下げる:肝臓で中性脂肪が作られるのを防ぐ効果が認められています。
つまり、「育ち盛りの子供にはDHA」、「血管を守りたい大人にはEPA」を意識することが、理にかなった栄養摂取と言えます。
あなたの「血管リスク」セルフチェック
日々の食生活で、EPAが不足していないかチェックしてみましょう。
- 週に3回以上、青魚(サバ、イワシ、サンマなど)を食べていない
- 揚げ物やスナック菓子をよく食べる
- 魚といえば、マグロ(赤身)や白身魚が多い
- 最近、少し動くと疲れやすくなった
これらに当てはまる方は、血管を守るEPAが不足している可能性があります。
今日からできる!「EPA」チャージ術
1. 青魚を積極的に食べる
EPAは、サバ、イワシ、サンマ、ブリなどの青魚に豊富に含まれています。
マグロのトロにも含まれますが、手軽な青魚がおすすめです。
2. 「生」または「煮る」がおすすめ
EPAなどのオメガ3系脂肪酸は、熱に弱く酸化しやすい性質があります。
お刺身(カルパッチョ)や、煮汁ごと食べられる煮魚、缶詰などを活用すると、無駄なく摂取できます。
高温で揚げるフライなどは、油が酸化してしまうため控えめにしましょう。

要約まとめ
- 大人はEPAを意識:DHAは脳の材料(子供向け)、EPAは血管のメンテナンス(大人向け)が得意分野です。
- 血管事故を防ぐ:EPAには血液をサラサラにし、中性脂肪を下げる医学的な効果が認められています。
- 青魚を効率よく:酸化を防ぐため、刺身や缶詰などを活用して、週に数回は青魚を食べる習慣をつけましょう。
参考論文
- 厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」n-3系脂肪酸
- GISSI-Prevenzione Investigators: “Dietary supplementation with n-3 polyunsaturated fatty acids and vitamin E after myocardial infarction.” Lancet. 1999.
- 国立健康・栄養研究所:「健康食品」の安全性・有効性情報
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このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)