コラム
Column
【理学療法士が解説】関西万博で歩き疲れた足に!ふくらはぎの痛みを即効で和らげる簡単ストレッチ

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
未来の技術、圧巻のパビリオン、世界中の文化に触れられる食やエンターテイメント…。待ちに待った大阪・関西万博、本当に素晴らしい体験ですよね。
こんな経験をしていませんか?
夢中で歩き回り、気づけばスマホの歩数計は2万歩超え。「あー、楽しかった!」と心地よい疲労感とともにホテルや自宅に帰り、靴を脱いでソファに座った瞬間…ズーンと重く、パンパンに張ったふくらはぎに気づく。
「明日も見たいエリアがあるのに、この足で歩けるかな…」
「なんだかふくらはぎがカチカチで、まるで自分の足じゃないみたい…」
もし、この記事を読んでいるあなたが少しでも「あ、これ私のことだ」と感じたなら、ぜひこのまま読み進めてください。実はその辛さ、簡単なセルフケアで大きく変わるかもしれません。
今回は、万博のような大規模イベントで歩き回った後に多くの人が経験する「ふくらはぎの疲れと痛み」の原因と、誰でも・どこでもできる簡単な解消法をご紹介します。
なぜ、万博に行くと「ふくらはぎ」が特に疲れるの?
広い万博会場を歩き回ると、足全体が疲れるのは当然です。しかし、なぜ特に「ふくらはぎ」に強い疲れや痛みを感じるのでしょうか。それには、ふくらはぎが持つ大切な役割が関係しています。
ふくらはぎは「第二の心臓」
ふくらはぎの筋肉は、歩くたびにキュッと縮んだり、緩んだりします。この動きが、足元まで下がってきた血液を、重力に逆らって心臓へと押し戻すポンプのような働きをしています。これを「筋ポンプ作用」と呼び、ふくらはぎが「第二の心臓」と呼ばれる理由です。
しかし、万博会場のように長時間歩き続けると、このポンプが働きづめになります。普段あまり歩かない人ならなおさら、筋肉はすぐに疲れて硬くなってしまいます。筋肉が硬くなると、ポンプの効率が落ち、血液や水分が足元にたまりやすくなります。これが、足の「だるさ」や「むくみ」の正体です。
辛い疲れを放置するとどうなる?
「ただの疲れだから、寝れば治る」と軽く考えるのは少し危険です。硬くなったふくらはぎの筋肉をそのままにしておくと、
- 翌日以降も痛みが残り、歩くのが辛くなる
- 足首の動きが悪くなり、つまずきやすくなる
- 夜中に足がつる(こむら返り)原因になる
- 腰痛や膝の痛みの引き金になることも
など、他の不調につながる可能性があります。せっかくの万博体験を最後まで楽しむためにも、その日の疲れはその日のうちにケアすることがとても大切です。
【動画で確認】理学療法士が教える!ふくらはぎスッキリ簡単ストレッチ
ここからは、ガチガチになったふくらはぎを優しくほぐす、効果的なストレッチをご紹介します。ポイントは「気持ちいい」と感じる範囲で、ゆっくり伸ばすこと。痛みを感じるほど強くやるのは逆効果なので注意してくださいね。
文章だけでは分かりにくい部分も、動画なら一目瞭然です。ぜひ一緒にやってみましょう!
ストレッチ:壁を使った基本のふくらはぎ伸ばし
これはふくらはぎの表面にある大きな筋肉を伸ばす、最も基本的なストレッチです。
- 壁の前に立ち、両手を壁につきます。
- ストレッチしたい方の足を一歩大きく後ろに引きます。この時、かかとは床につけたまま、つま先はまっすぐ前に向けます。
- 前の足の膝をゆっくり曲げていくと、後ろ足のふくらはぎがじわーっと伸びるのを感じるはずです。
- 気持ちよく伸びているところで20〜30秒キープします。呼吸は止めずに、ゆっくり続けましょう。
- ゆっくり元に戻し、反対の足も同様に行います。左右3セットずつが目安です。
【ポイント】
後ろ足の膝が曲がらないように意識すると、より効果的にストレッチできます。
まとめ:賢いセルフケアで、万博を最後まで満喫しよう!
今回は、関西万博で歩き疲れたふくらはぎをケアする方法についてお伝えしました。
・ふくらはぎは「第二の心臓」。疲れを溜めるとだるさやむくみの原因に。
・その日の疲れはその日のうちに、簡単なストレッチでリセット。
・「気持ちいい」が基本。痛みを感じるほどのストレッチはNG。
・入浴や水分補給など、合わせ技で効果アップ。
せっかくの万博です。一日中楽しんだ後は、ぜひこのストレッチを試してみてください。ほんの数分のケアが、翌日の快適な一歩につながります。
もし、ストレッチをしても痛みが全く引かない、日に日に痛みが強くなる、赤く腫れているなどの症状がある場合は、我慢せずに専門の医療機関(整形外科など)を受診してくださいね。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)