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コラム

Column

2025年5月14日

夜間痛で眠れない…科学的に効果が証明された鎮痛法と生活アドバイス

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

「眠りたいのに肩がズキズキして目が覚める」
五十肩(肩関節周囲炎)の夜間痛は、肉体だけでなく心も削ります。枕を高くしても、痛い肩を下にしないよう気をつけても、深夜にうずく肩は言うことを聞いてくれません。最新研究では夜間痛が交感神経の過活動を招き、抑うつや高血圧とも関連することが示されています。早期に痛みを抑えることは、肩だけでなく全身の健康を守る第一歩です。

夜間痛を和らげる科学的アプローチ

  • 関節内ステロイド注射:炎症期の痛みを最短1週間で半減し、効果は8〜12週持続。
  • NSAIDsと神経障害性鎮痛薬:プレガバリンは夜間痛に有効で睡眠効率も改善。
  • 肩甲上神経ブロック:単回で最大6週間の鎮痛、連続カテーテルなら可動域も向上。
  • TENS:高周波15分で深部痛を抑制し睡眠効率を約10%向上。

眠りを守る生活アドバイス

  1. 抱き枕やタオルで腕を支持:上腕の牽引ストレスを減らし痛みスコアを改善。
  2. 30°背上げ就寝:肩関節内圧を下げ、ズキズキ感を軽減。
  3. 血糖・甲状腺管理:代謝異常があると夜間痛が遷延しやすい。
  4. 入浴は就寝90分前:副交感神経を優位にして痛み閾値を上げる。
  5. カフェイン・アルコール制限:睡眠分断を防ぐ。

当院のサポート

  • 初診当日に超音波診断を実施し、必要に応じて注射またはブロックをご提案。
  • 理学療法士が病期(炎症期・拘縮期・回復期)に合わせた個別リハビリ計画を作成し、ホームエクササイズを丁寧に指導。

早期受診の目安

  • 1週間以上続く睡眠時間5時間未満。
  • 鎮痛薬を連用しても効果が乏しい。
  • 反対側の腕で支えなければ服が脱げない。

夜間痛は自然経過を待つだけでは長期化しやすい症状です。科学的な鎮痛法と生活調整で睡眠を取り戻し、機能回復を加速させましょう。つらい夜が続くなら、どうぞお気軽に当院へご相談ください。

参考論文

  • Carette S et al. Corticosteroid injections and physiotherapy for adhesive capsulitis. NEJM 2003.
  • Sun, Y. et al. The American journal of sports medicine 2017.

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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