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コラム

Column

2025年4月21日

【滑膜炎の再発を防ぐには?】膝の炎症を繰り返さないために大切なこと

こんにちは。桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

前回のコラムでは、膝関節痛の原因として「滑膜炎」が非常に多いことをご紹介しました。

炎症を抑える治療を受けた後、「一度は良くなったけれど、また膝が腫れてきた」「同じ場所が痛くなる」という再発に悩まれる方も少なくありません。

今回は、その滑膜炎の再発予防について、ポイントをわかりやすくまとめてご紹介します。

なぜ滑膜炎は再発しやすいのか?

滑膜炎が再発しやすい理由は、一時的に炎症を抑えても、炎症を引き起こす根本的な負担や習慣が改善されていないことが多いためです。

具体的には:

  • 関節の不安定性(筋力不足・可動域制限)
  • 体重や歩行姿勢による膝への継続的な負担
  • 半月板損傷や軟骨の摩耗などの構造的問題
  • 過度な運動や、逆に動かなすぎる生活習慣

これらが残っていると、たとえ一時的に良くなっても、関節内で再び滑膜が刺激され、同じ部位に炎症が再燃してしまうのです。

滑膜炎を再発させないために大切なこと

滑膜炎の再発を予防するためには、「治療後のリハビリ」と「日常生活の見直し」が非常に重要です。

  • 筋力強化
    特に膝を支える大腿四頭筋や臀筋を鍛えることで、関節の安定性が高まり、滑膜への負担を軽減できます。
  • 可動域の改善
    膝がしっかり曲がる・伸びる状態を維持することで、関節内の滑膜が不必要に引き伸ばされるのを防げます。
  • 動作指導・フォーム改善
    立ち方・歩き方・階段の昇降など、普段の動きの癖が滑膜への慢性的な刺激になることがあります。当院では理学療法士による動作指導も行っています。
  • 体重コントロール
    体重が1kg増えると、膝には数倍の負担がかかると言われています。適正体重を維持することも再発予防の一環です。

当院での再発予防プログラム

当院では、滑膜炎の再発を防ぐために以下のようなサポートを提供しています:

  • 超音波(エコー)による関節内評価:微細な炎症の再発もリアルタイムで確認可能
  • エコーガイド下リハビリ:実際に関節の状態を見ながら、最適な運動療法を実施
  • 関節内注射+運動療法の併用:炎症を抑えながら、安全に関節機能を取り戻します
  • 生活習慣・体重管理のアドバイス
関節液貯留の評価

「もう痛みを繰り返したくない」という方に、炎症を繰り返さない身体づくりをサポートいたします。

まとめ:滑膜炎の治療後こそ「予防」が大切

滑膜炎は、一度治まっても原因が残っていれば再び発症する可能性が高い疾患です。

だからこそ、再発を防ぐには治療+予防の両輪が必要です。当院では、症状改善後もリハビリや生活習慣の指導を通じて、長く健康な膝を維持できるよう全力でサポートしています。

「何度も同じ場所が腫れてつらい」「治っても不安が残る」――そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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