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コラム

Column

2025年4月17日

膝の内側の痛みを正しく理解しよう!〜運動器超音波Lab勉強会レポート〜

こんにちは。桃谷うすい整形外科の瀬尾です!

2024年4月、当院スタッフも講師として参加した「運動器超音波Lab主催の勉強会」が開催されました。今回のテーマは『膝内側』。理学療法士や医師、鍼灸師など、多くの医療従事者が参加し、超音波エコーを用いた講義と実技講習(ハンズオン)が行われました。

このコラムでは、勉強会の内容を振り返りながら、「内側側副靱帯」「内側半月板伏在神経」「鵞足」について、一般の方にもわかりやすくご紹介します。

膝の内側が痛い…それ、どこが悪いの?

膝の内側に痛みが出る原因は、次の4つが代表的です:

  • 内側側副靱帯(MCL)
  • 内側半月板
  • 伏在神経(膝蓋下枝)
  • 鵞足(がそく)

それぞれの部位は膝の安定性や動き、感覚に関わっており、痛みの原因になることがよくあります。

講義編:構造とトラブルを正しく学ぶ

講義では、膝内側の構造や障害の起こりやすい部位について詳しく解説されました。

  • 内側側副靱帯(MCL):膝関節の内側を支える靱帯で、特に膝が伸びた姿勢で関節の安定性を保つ役割があります。スポーツなどで外からの衝撃を受けると損傷しやすく、靱帯が緩むと膝の内側が不安定になり、他の組織にも負担がかかります。
  • 内側半月板:関節のクッションのような役割を果たす半月板で、加齢やひねり動作で傷つきやすいです。さらに膝が伸びづらくなると、内側側副靱帯が緩み、半月板が正常な位置から逸脱してしまうことがあります。これにより、膝の引っかかり感や動かしづらさ、痛みが強くなるケースもあります。
  • 伏在神経:皮膚の感覚を伝える神経で、圧迫や炎症により膝内側のしびれや違和感の原因となります。
  • 鵞足(がそく):3つの筋肉が集まる膝の内側の部位で、オーバーユースにより炎症が起きやすいです。特にランニングや階段の昇降時に痛みが出やすい特徴があります。

ハンズオン編:超音波で「見て・触れて・理解する」

講義の後は、超音波エコーを使った観察(ハンズオン)を行いました。講師として当院の理学療法士も指導にあたりました。

主な実技内容は以下の通りです:

  • 内側側副靱帯(MCL)の描出
  • 内側半月板の逸脱や損傷の評価
  • 伏在神経の走行確認と圧痛部の特定
  • 鵞足部の筋腱の状態と滑走の評価

エコーを用いることで、骨・筋・靱帯・神経の状態をリアルタイムに観察でき、痛みの原因を正確に突き止める手助けになります。

一般の方に知ってほしいこと

膝の内側の痛みは、放置すると悪化しやすいため、早期の評価が重要です。以下のような症状がある方は、一度ご相談ください:

  • 立ち上がりや階段昇降で膝内側がズキッと痛む
  • 膝に引っかかるような感覚がある
  • 膝の内側を押すとピリピリする

当院では、超音波エコーを用いた精密な診断を行っています。必要に応じて理学療法士によるリハビリやエコーガイド下治療もご提案できます。

今後も地域の皆さまへ最善の医療を

今回の勉強会を通じて、知識と技術のアップデートを行うことができました。当院は今後も学びを継続し、患者さまにとって「わかりやすく、安心できる」診療を提供してまいります。

膝の痛みや違和感がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。

JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。

このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢

患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

得意分野

変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)

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