コラム
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2025年4月7日
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腱板筋は大切? Part1 〜棘上筋について解説〜

こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
肩を動かすとき、「痛い」「腕が上がりにくい」と感じたことはありませんか?その原因のひとつが、肩を安定させる“腱板”という筋肉群のトラブルです。今回は腱板の中でも、腕を上げる動きに特に関わる「棘上筋(きょくじょうきん)」についてご紹介します。
棘上筋とは?
棘上筋は肩甲骨の上から、腕の骨の上部に付いている筋肉です。腕を横から上げるときのスタート部分を助け、肩関節を安定させる役割があります。腱板の中でも最も傷みやすい筋肉で、年齢とともに断裂のリスクが高まります。
痛むと起こりやすいこと
棘上筋が損傷すると、以下のような症状が現れやすくなります:
- 腕を横に上げたときに肩の高さで痛みが出る
- 腕が思うように上がらない
- 髪をとかす、洗濯物を干すなどの日常動作がつらい
当院での評価方法
- 問診・視診・動作テスト: 痛みや力の入りにくさを確認します
- 徒手検査: エンプティーカンテスト/フルカンテストなどで機能をチェック
- 画像検査:
- エコー(超音波)で筋肉や腱の状態を動かしながら確認
- MRIで断裂の有無や範囲を詳しく評価
当院での治療法
- エコーガイド下注射(ハイドロリリース): エコーを使って癒着や炎症をピンポイントで改善します
- 理学療法(リハビリ):
- 肩周囲の筋バランスを整える運動療法
- エコーを見ながら、正しいフォームと動きを習得
最近流行り? ハイドロリリースって何?
まとめ
棘上筋は、腕をスムーズに上げるために欠かせない筋肉です。肩の痛みや腕の上がりにくさは、この筋肉のトラブルが原因かもしれません。違和感が続く場合は、早めの診察・評価をおすすめします。
JR桃谷駅西口出てすぐの天王寺区、生野区から通院しやすいクリニック「桃谷うすい整形外科」では、質の高い医療を提供し、患者さんの問題解決に全力で取り組み、医療者全員が協力して前進し続けることを目指しています。
このコラムを書いた人

理学療法士
瀬尾 真矢
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)