コラム
Column
関係あるの!? 骨粗鬆症と睡眠の関係
こんにちは!桃谷うすい整形外科の瀬尾です!
今回は『睡眠と骨粗鬆症(骨粗しょう症』についてのコラムを記載させてもらいます。
骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨が脆くなる病気であり、特に高齢者に多く見られます。
このコラムを読んでくださっている皆さまは、『睡眠と骨粗鬆症って関係あるの?』って思いませんでしたか?
最近の研究では、睡眠と骨粗鬆症の間に密接な関係があることが明らかになっています。
ここでは、骨粗鬆症と睡眠の関係について詳しく解説します。
睡眠不足と骨粗鬆症
十分な睡眠が取れなければ、骨の形成と分解のバランスが崩れ、骨密度が低下することが知られています。
睡眠不足はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進し、カルシウム代謝を悪化させることで、骨の健康に悪影響を及ぼします。
睡眠と骨密度
研究によると、50歳以上の女性では1日あたり5時間未満の睡眠は、骨粗鬆症のリスクを大幅に増加させることが示されています。
7時間以上寝ている女性に比べて骨粗鬆症になる確率が7.35倍高いというデータがあります。
良質な睡眠の重要性
睡眠中に十分な睡眠をとることは、体全体の健康だけでなく、骨の健康にも重要です。
成長ホルモンは睡眠中に分泌され、これが骨の形成を助けます。
不眠や寝不足が続くと、このホルモンの分泌が正常に行われず、結果として骨にも悪影響を及ぼす可能性があります。
睡眠改善のためのアドバイス
- 規則正しい生活: 毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計を整えます。
- リラックスした環境: 寝室を快適に過ごし、寝る前にリラックスする時間を設けましょう。
- 電子機器の制限: 就寝前1時間はスマートフォンやテレビなどの電子機器を制限することがおすすめです。
結論
今回は「骨粗鬆症と睡眠」について解説をさせていただきました。
良質な睡眠は、骨粗鬆症予防においても重要な役割を行っております。
特に50歳以上の方は、自分の睡眠習慣を見直し、必要な改善を行うことで骨の健康を維持することができます。
今回の情報を参考にして、日常生活で実践してみてください。
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このコラムを書いた人
瀬尾 真矢
患者様一人ひとりの日常生活やスポーツ復帰を支援するために、適切なリハビリプログラムを提供し、患者様が自信を持って活動できるようサポートいたします。また、痛みや不快感に真摯に向き合い、最善の方法で症状を軽減し、再発予防にも力を入れてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
得意分野
変形性関節症(人工関節術後)、肩関節疾患(保存療法、術後)
スポーツ障害(肩関節、膝関節、足関節)
- 引用論文
Lee, Chia-Lin et al. “A cross-sectional analysis of the association between sleep duration and osteoporosis risk in adults using 2005-2010 NHANES.” Scientific reports vol. 11,1 9090. 27 Apr. 2021